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【トップインタビュー】農業と都市化の調和維持を=赤嶺正之・沖縄県南風原町長 2023/06/02 08:30
沖縄本島南部、県都・那覇市の東隣にある南風原町。もともとは純農村だったが、那覇のベッドタウンとして近年、急速に都市化が進む。赤嶺正之町長(あかみね・まさゆき=72)は「農業を守りながら、都市的な土地活用も進める。いかにバランスよくやっていくかが行政の課題」と話す。
インタビュー一覧
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【トップインタビュー】未来志向でしっかり投資=倉成淳・岩手県奥州市長 2023/05/31 08:30
岩手県の県南部に位置する奥州市。就任して1年が経過した倉成淳市長(くらなり・じゅん=66)は、財政健全化を図りつつ、未来志向型の2023年度当初予算を打ち出した。「投資すべきところにはしっかり投資する考え方でないと、逆に将来お金が掛かってしまう」と話し、地域医療やまちづくり、教育分野などに力を入れる。
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【トップインタビュー】希望づくりが人口減対策=佐竹敬久・秋田県知事 2023/05/30 08:30
総務省が4月に公表した人口推計で、秋田県の人口減少率は1.59%と10年連続で全国ワーストとなった。県は若年女性の定着・回帰を重点施策の一つに位置付け、2023年度当初予算で関連事業に総額約168億円を投じる。佐竹敬久知事(さたけ・のりひさ=75)は「『秋田はこれから良くなる』という思いを県民と共有することが、最終的には人口減少解消のファクターになる」と力を込める。
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【トップインタビュー】「人の温かさ」が魅力=山川百合子・埼玉県草加市長 2023/05/22 08:30
日光街道第2の宿場町にある名所「草加松原」が江戸時代の俳人、松尾芭蕉の「奥の細道」に登場し、名産品である「草加せんべい」の名前でも全国的に知られる埼玉県草加市。歴史と文化が息づくまちであると同時に、山川百合子市長(やまかわ・ゆりこ=53)は「いい人が多い優しいまちだ」と、市の魅力に人の温かさも挙げる。
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【トップインタビュー】将来世代への投資進める=横山英幸・大阪市長 2023/05/17 08:30
松井一郎前市長の後継として、4月に初当選した大阪市の横山英幸市長(よこやま・ひでゆき=42)は住民サービスの拡充に重点を置き「特に将来世代への投資を進める」と、保育料無償化や教育環境の充実に意欲を見せる。現職の政令市長では最も若く「大阪市は広域事業から住民密着のサービスまで幅広く担っている。その責任は大きい」と気を引き締める。
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【トップインタビュー】持っている資源を生かして=舟木幸一・福島県昭和村長 2023/05/15 08:30
2019年に「日本で最も美しい村」連合に加盟するなど、自然豊かな福島県昭和村。一方、高齢化率は55%超、人口1100人ほどの小さな村だ。舟木幸一村長(ふなき・こういち=66)は「持っている資源を生かし、どう価値を創出するか」を生存戦略のキーワードとして挙げ、村の魅力をアピールする。
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【トップインタビュー】根底は市民ファーストのまちづくり=原欣伸・愛知県犬山市長 2023/05/11 08:30
愛知県北部に位置する犬山市。国宝犬山城や「博物館明治村」などがあり観光地として名高い。一方で、目下の課題は人口減少だ。昨年の出生数は400人を切り、高齢化率もさらなる上昇が見込まれる。昨年12月に就任した原欣伸市長(はら・よしのぶ=54)は「来る人に楽しんでもらうまちづくりも大事だが、根底にあるのは住む人に喜んでもらう市民ファーストのまちづくりだ」と語り、住むまちへの転換と観光資源を生かした施策の両輪で取り組んでいく考えを示す。
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【トップインタビュー】100年に1度のピンチ乗り越える=鈴木史朗・長崎市長 2023/05/10 08:30
「今、長崎は100年に1度のピンチでもあり、チャンスでもある」と語るのは、4月の長崎市長選で初当選した鈴木史朗市長(すずき・しろう=55)。2022年9月に西九州新幹線(武雄温泉―長崎)が開業し、JR長崎駅周辺再開発などの大規模プロジェクトで整いつつある新たな基盤を生かしたまちづくりを進めながら、「転出超過については全国最悪クラス」という人口減少問題に立ち向かう。
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【トップインタビュー】県民目線のデジタル行政へ=黒岩祐治・神奈川県知事 2023/05/08 08:30
4月の神奈川県知事選で、「県民目線のデジタル行政」を公約に掲げ、4選を果たした黒岩祐治知事(くろいわ・ゆうじ=68)。新型コロナウイルスへの対応に明け暮れた3年間を「デジタルを活用したさまざまなサービスが一気に前に進んだ」と振り返り、「コロナ禍だからこそできるようになったことをしっかり進め、『やさしい社会』を目指したい」と気を引き締める。
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【トップインタビュー】「まるごと移住ランド」で限界集落再生に挑む=半渡英俊・宮崎県木城町長 2023/05/02 08:30
「限界集落の再生が一丁目一番地」と力を込めるのは、4月に無投票で3選された宮崎県木城町の半渡英俊町長(はんど・ひでとし=69)だ。移住定住促進や就農支援などを一気に進める「まるごと移住ランド」構想に乗り出す。
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【トップインタビュー】子育て世代に選ばれる市に=徳元次人・沖縄県豊見城市長 2023/05/01 08:30
沖縄本島南部、西海岸に位置する豊見城市。県都の那覇市や那覇空港に隣接しており、観光地としてのみならず、居住地としての人気も高い。人口は漸増を続け、0~14歳の「年少人口割合」は19.17%(2022年1月31日)で全国トップだ。徳元次人市長(とくもと・つぐと=41)は、「子育て世代に選ばれるための取り組みを進めたい」と意気込む。
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【トップインタビュー】特別自治市で二重行政解決を=大森雅夫・岡山市長 2023/04/28 08:30
政令指定都市が持つ権限などを巡り、岡山県との間で「二重行政」などの課題を抱える岡山市。大森雅夫市長(おおもり・まさお=69)は、政令市について「制度面では、国としても整理できている部分がある」としつつも「地方自治と選挙制度の間で整合性がとれていない部分があるのではないか」と疑問を呈する。その上で、課題の解決手段として「特別自治市」の導入を提唱する。
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【トップインタビュー】企業誘致で「稼げる市」に=荒木義行・熊本県合志市長 2023/04/27 08:30
2022年4月に4期目の当選を果たした熊本県合志市の荒木義行市長(あらき・よしゆき=64)。市内には半導体関連企業の集積が進み、「稼げる市」を目標に、さらなる企業誘致や雇用拡大につなげる。一方で、悪化する交通渋滞は「今年度のメインテーマ」と位置付ける。
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【トップインタビュー】新幹線駅生かし移住促進=平尾道雄・滋賀県米原市長 2023/04/26 08:30
「リニアが開通すれば、米原は首都圏になる」と語るのは、滋賀県米原市の平尾道雄市長(ひらお・みちお=72)。県内唯一の新幹線停車駅を持つ強みを生かし、市へ移住・定住する人の取り込みを目指している。
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【トップインタビュー】「ナマズで街おこし」に手応え=中原恵人・埼玉県吉川市長 2023/04/24 08:30
JR武蔵野線吉川駅の南口ロータリーに設置されている金色のナマズのモニュメントがシンボルの埼玉県吉川市。市役所にも石像を設置するなど、さまざまな仕掛けを通じて認知度向上に取り組んできた。中原恵人市長(なかはら・しげと=52)は「子どもたちが『ナマズの街だよね』と知ってくれていて、親御さんにも伝わっている」と手応えを感じている。
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【トップインタビュー】市民協働で20年=山口幸太郎・北海道千歳市長 2023/04/20 10:00
「みんなで夢実現」を信条に、北海道千歳市のかじ取り役を担ってきた山口幸太郎市長(やまぐち・こうたろう=81)は26日、任期満了で勇退する。「職員や市民の力も借り、100%以上の力を注いだ。まさに市民協働だった」と5期20年を振り返った。
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【トップインタビュー】森林整備で脱炭素先進県に=岸本周平・和歌山県知事 2023/04/19 08:30
「良いスタートが切れた」と語るのは、昨年12月に就任した和歌山県の岸本周平知事(きしもと・しゅうへい=66)。就任からの4カ月間で、「公債費臨時対策基金」の創設や「地域振興監」の設置、若手職員とのランチ会などに取り組んだ。今後は、選挙公約に掲げた「農林水産業と観光業の振興、子育て支援の充実」に注力しつつ、森林整備などを通じて「脱炭素先進県を目指す」考えだ。
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【トップインタビュー】インバウンド回復に注力=村上英人・宮城県蔵王町長 2023/04/12 08:30
「蔵王は農業と観光の町」と語り始めたのは、5期目を迎えた宮城県蔵王町の村上英人町長(むらかみ・ひでと=71)。蔵王山の火山湖「御釜(おかま)」に近く、自慢の遠刈田温泉や高原野菜で誘客を進め、2019年以前の観光客数は年間約180万人だったが、新型コロナウイルス禍で21年は統計上、過去最低の約96万人に減少した。
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【トップインタビュー】オーバーツーリズム解決を=松尾崇・神奈川県鎌倉市長 2023/04/05 08:30
鎌倉時代の社寺などが多く残り、新型コロナウイルス感染拡大前には年間延べ1900万人が訪れた神奈川県鎌倉市は、観光関連業が地域経済を支える一方、観光客が来すぎることにより地元住民が交通渋滞などに悩む「オーバーツーリズム」が長年の課題だ。コロナが猛威を振るった約3年間からコロナ後を迎え、市民の生活環境を改善するカギは「時間・時期・場所」の三つの分散化という。松尾崇市長(まつお・たかし=49)は「観光客に来てほしくないと言うつもりは全くない。多くの人に、鎌倉の歴史的遺産を見てほしい」と強調する。
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【トップインタビュー】町民目線に立った政策をやる=金子政則・岐阜県八百津町長 2023/04/04 08:30
岐阜県東部の山間部に位置する八百津町は、外交官として多くのユダヤ人難民を救った杉原千畝の出身地として知られる。他の山間部の自治体と同じく人口減少が大きな課題で、金子政則町長(かねこ・まさのり=72)は、「人口をなるべく減らさない工夫が必要であり、町民目線に立った政策をやっていく」と意気込む。