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【トップインタビュー】誰一人取り残さない町に=小野沢豊・神奈川県愛川町長 2023/03/31 08:30
「未曽有のコロナ対策などの経験でたくさんの気付きがあった」。現在3期目に入っている神奈川県愛川町の小野沢豊町長(おのざわ・ゆたか=70)は、新型コロナウイルスや東日本台風への対応に追われた4年間を振り返った。3月には第6次愛川町総合計画を策定。「誰一人取り残さない共生のまち愛川」を掲げ、持続可能なまちづくりに取り組む。
インタビュー一覧
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【トップインタビュー】原発事故からの復興「まだまだ課題」=吉田淳・福島県大熊町長 2023/03/30 08:30
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から12年が経過した。原発立地自治体で、一時は全町避難も余儀なくされた福島県大熊町の吉田淳町長(よしだ・じゅん=67)は、「やっとここまで来たなと思う一方で、まだまだ課題がある」と気を引き締める。
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【トップインタビュー】過去を乗り越え、町を盛り上げる=望月利樹・山梨県富士川町長 2023/03/29 08:30
甲府盆地の南西部に位置し、2010年に増穂町と鰍沢町が合併して誕生した富士川町。公共工事を巡る談合事件で前町長が辞職したことを受けて22年1月に就任した望月利樹町長(もちづき・としき=54)は、「過去の部分を反省しながらも、未来に向けて町の皆さんの機運を盛り上げようと心掛けた」とこの1年を振り返る。
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【トップインタビュー】住民の立場で町政運営を=鯖瀬武・愛知県扶桑町長 2023/03/24 08:30
愛知県西北部に位置し、昨年に町制70周年を迎えた扶桑町。鯖瀬武町長(さばせ・たけし=62)は37年間の町職員の勤務経験を生かし、「庶民感覚、住民の立場に立った感覚で町政運営に当たっている。そうすれば、住民の理解を得て課題解決に向かっていけるのではないかという意識はずっと持っている」と語る。
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【トップインタビュー】茶のある生活でウェルビーイングを=杉島理一郎・埼玉県入間市長 2023/03/17 08:30
小学生が困難を乗り越えて成長する映画「ラストサマーウォーズ」の舞台となったのは、狭山茶の主産地である埼玉県入間市。地元出身の監督が手掛け、2022年に公開されたこの作品に、監督からのオファーで自らも茶農家役で出演した杉島理一郎市長(すぎしま・りいちろう=40)は「市内外から多くの反響があった」と喜ぶ。
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【トップインタビュー】公民連携、DX注力の1年=清山知憲・宮崎市長 2023/03/16 08:30
昨年1月の市長選で現職らを破り初当選した宮崎市の清山知憲市長(きよやま・とものり=41)。医療法人理事長としてクリニックの経営にも携わる清山氏は、公民連携の重要性を強く認識。この1年、都市部活性化などに向けた企業との連携強化や、外部人材の導入などを通じ働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた地盤づくりに注力してきた。市役所の改革では「役所にできることとできないことの峻別(しゅんべつ)はしっかりしている」と率直な口調で語る。官民が担う役割を整理し、庁内の業務効率化をさらに推し進めていく考えだ。
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【トップインタビュー】「スポーツアイランド」起爆剤に定住若年層増やす=森田弘光・鹿児島県天城町長 2023/03/10 08:30
故小出義雄監督がマラソン合宿の「聖地」として広めた鹿児島県天城町。奄美群島・徳之島の北西部に位置する町内の通称「(高橋)尚子ロード」には22年度、実業団などの合宿だけで延べ9000人が訪れ、過去最高を更新する見通しだ。森田弘光町長(もりた・ひろみつ=71)は、「スポーツアイランドのにぎわいを起爆剤に若者層の定住人口増を増やしたい」と強調する。
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【トップインタビュー】住民のため、職員から元気に=片岡雄司・高知県佐川町長 2023/03/09 08:30
票数をほぼ二分した高知県佐川町長選から1年半が経過した。1期目の片岡雄司町長(かたおか・ゆうじ=58)は町に一体感を生むため、住民との懇談会を重視し、職員にも地域との触れ合いを促すなど、積極的な交流を行ってきた。片岡氏は「住民を知ることも、職員を知ってもらうことも大事」とした上で、そのためには「職員が元気で明るくないといけない」と話す。
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【トップインタビュー】軍港移設、足踏み許されず=松本哲治・沖縄県浦添市長 2023/03/08 08:30
沖縄県浦添市の松本哲治市長(まつもと・てつじ=55)は2020年、那覇市の米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市への移設受け入れを決めた。受け入れに反対して初当選したが、「県全体のため、これ以上足踏みは許されない」と判断、立場の変遷は一部で反発を招いた。一方、市街地に約270ヘクタールを占める米軍基地の返還を見据え、跡地整備計画の具体化を急ぐ。
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【トップインタビュー】住宅地としての魅力向上を=松本真・兵庫県尼崎市長 2023/03/06 08:30
大阪府との県境に位置する兵庫県尼崎市。阪神工業地帯の中心都市として発展を続けてきたが、昨年12月に就任した松本真市長(まつもと・しん=43)は、市の将来像を「工業の事業所数は残念ながら減ってきている。今後は大阪や神戸から近い立地を生かし、住宅地としての魅力を高めていくことが重要だ」と見据える。
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【トップインタビュー】鳥インフルで農家支援=西平良将・鹿児島県阿久根市長 2023/03/03 08:30
全国に広がった鳥インフルエンザの感染拡大は、養鶏が盛んな鹿児島県でも猛威を振るった。北西部に位置する阿久根市も消毒などの対策に追われた。養鶏農家を営む西平良将市長(にしひら・よしまさ=50)は、「何らかの支援をしないといけない」と強調する。
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【トップインタビュー】移住促進で社会動態改善へ=牛越徹・長野県大町市長 2023/03/01 08:30
北アルプスの麓に位置する長野県大町市は、人口減少を食い止めようと移住政策に力点を置き、近年では首都圏1都3県との間で転入超過を記録している。昨年7月に5期目を迎えた牛越徹市長(うしこし・とおる=72)は、人口減少について「自然動態だけではブレーキをかけられない。社会動態を改善するため、移住定住を促進している」と語る。
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【トップインタビュー】赤十字病院の誘致目指す=武田哲・岩手県滝沢市長 2023/02/27 08:30
盛岡市の北西部に隣接する岩手県滝沢市。盛岡赤十字病院の滝沢市への誘致を掲げ、昨年の市長選で初当選した武田哲市長(たけだ・さとる=58)は「地球温暖化で水害リスクは日増しに高まっている。東日本大震災を経験した岩手県だからこそ、確かな医療提供体制を確立する必要がある」と語る。
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【トップインタビュー】水産業、今なら再生できる=熊谷雄一・青森県八戸市長 2023/02/22 08:30
太平洋に面する青森県八戸市。全国屈指の水産都市として知られているが、近年の水産資源の減少を受け、つくり育てる漁業への転換を進めている。2021年11月から市政を担う熊谷雄一市長(くまがい・ゆういち=60)は「水産資源は低迷しているが、経営資源や人材、取引先はある。そういうものを生かし、今だったら再生できる」と力を込める。
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【クローズアップ】公務員の服装で地域が変わる=古橋香織・カラーコモンズ代表 2023/02/21 16:00
「思った以上に公務員は見た目が命」「公務員の服装が変わると地域が変わる」―。仕事着に関する鋭い指摘と具体的なアドバイスを盛り込んだ指南書「公務員男性の服」(ぎょうせい)が好評だ。著者は元東京都職員でイメージコンサルタントの古橋香織氏(34)。イメージコンサルティングラボ「カラーコモンズ」の代表として、自治体向けの研修などで忙しい日々を送っている。
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【トップインタビュー】新公園誕生で交流人口増へ=田代堯・大阪府岬町長 2023/02/20 08:30
大阪府の最南端に位置し、海や山に囲まれた自然豊かな岬町。約3年前に閉園したレジャー施設「みさき公園」跡地に、新たなテーマパークが近く誕生する。現在4期目の田代堯町長(たしろ・たかし=79)は「町を左右する新たな公園。多くの人に来場してほしい」と期待し、交流人口の増加を狙うとともに企業誘致を加速させ、定住へとつなげる戦略を描く。
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【トップインタビュー】政府支援のアリーナで観光誘客=桑江朝千夫・沖縄県沖縄市長 2023/02/15 08:30
沖縄県第2の都市、沖縄市。政府の全面支援で完成した「沖縄アリーナ」が、沖縄振興策の成功例となりつつある。プロバスケットボールの強豪「琉球ゴールデンキングス」の躍進も相まって全国的な知名度が高まり、今夏のワールドカップ(W杯)の会場にも選ばれた。建設の予算獲得に奔走した桑江朝千夫市長(くわえ・さちお=67)は、「経済活性化を生む。目に見える形で人の流れをつくる」と意気込む。
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【トップインタビュー】頑張る人を応援したい=手島旭・北海道芽室町長 2023/02/13 08:30
ゲートボール発祥の地で、日高山脈を背に広大な農地が広がる北海道芽室町。手島旭町長(てしま・あきら=56)は「町の魅力は『自然』『農業』『食』『人』の四つで、特に人だ」と強調する。
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【トップインタビュー】行政は最大のサービス業=長谷川寛彦・静岡県菊川市長 2023/02/03 08:30
静岡県菊川市の長谷川寛彦市長(はせがわ・ひろひこ=61)は、2021年1月の初当選まで第三セクターの鉄道会社社長だった珍しい経歴を持つ。苦しい経営の中、線路の石の缶詰や直筆鉄印帳などさまざまなアイデア商品をヒットさせてきた。その経験を生かし、市の売り出しをけん引。「行政は最大のサービス業」として、民間の店舗に職員を派遣して接客を学ばせるなど、次々と新たな風を吹き込んでいる。
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【トップインタビュー】出会いを応援するまちに=伊藤徳宇・三重県桑名市長 2023/02/01 08:30
全国の自治体が人口減少対策に知恵を絞る中、三重県桑名市は昨年、結婚希望者の出会いの支援策としてマッチングアプリ大手との連携を決めた。伊藤徳宇(いとう・なるたか=46)市長は「結婚や出会いで大事なのは誰かが後押しすることだ」と指摘し、地域全体で出会いを応援する雰囲気づくりも目指す考えも示した。