2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】情報発信を徹底=園田裕史・長崎県大村市長 2021/11/12 08:30

園田裕史・長崎県大村市長

 「どこの自治体もいろいろな事業をしているが、(市民・住民に)知ってもらえないと意味がない」と語る長崎県大村市の園田裕史市長(そのだ・ひろし=44)。看護師から市議、さらに市長へ転身して2期目だ。

 市が何をしているかを、インターネット交流サイト(SNS)などデジタル系だけでなく、年齢層に合わせたメディアで発信している。希望する世帯に無償配布している防災ラジオの音声や広報誌の活字などを通じてあらゆる世代に積極的に情報を届けている。市の事業をより知ってもらえるようになり、まちづくりに主体的に関わってくれる市民が増えたという。そう簡単ではないと思っていたまちの雰囲気を変えるところまでつなげてこられたと自負する。それでも、情報が隅々まで行き渡るよう「新しい情報発信の在り方にチャレンジしていかなければならない」と考えている。

 具体的な事業では、前市長が進めていた長崎自動車道の木場スマートインターチェンジ(IC)の完成、県立図書館の誘致などに加え、公約だった市内全小中学校のエアコン設置、中学校への給食センター建設などを挙げ、利便性の向上や子育て支援の充実を「複合的に進めることができた」と力を込める。

 こうした事業を支える大きな財源が公営競技の大村ボートだ。「地方都市の大きな施設ではなくても、舟券を買ってくれる仕組みを構築した」といい、運営方法の変更、収益の社会還元、存在価値への理解を求める働き掛けをした。その結果、売り上げ日本一達成だけでなく、社会還元するモデルとして多くの視察者を集めている。競艇場も若い人が集まっていろんなことを生み出せる空間に変えてきた。ただ、公営競技は景気動向などで収益が左右されるので、「次なる方策を考えていかなければいけない」と現状に満足せず、これからのことを見据えている。

(了)

 〔横顔〕2015年に初当選(2期目)。30歳の時に市議会議員に当選した。「日ごろから職員とのコミュニケーションを通じて、風通しの良い関係が保たれるよう心掛けている」。

 〔市の自慢〕人が自慢。人口が増え、新しい人が入ってきても、いろんな方から「(大村市は)人がよかもんね」と言われる。

(了)

(2021年11月12日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事