2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】スポーツで市を活性化=清水聖義・群馬県太田市長 2021/11/15 08:30

清水聖義・群馬県太田市長

 群馬県東部に位置し、県内最大の工業地帯を有する太田市。夏の東京五輪では、延期後初の海外選手団来日となったオーストラリア女子ソフトボール代表の事前キャンプ受け入れが注目された。清水聖義市長(しみず・まさよし=79)は、「たまたま全国初となったが、受け入れはごく自然なことだった」と振り返る。

 市と豪女子ソフト代表チームは、以前から「日本で世界レベルの大会があるときは必ず太田に来てくれる」(清水市長)関係だった。東京五輪では新型コロナウイルス感染が拡大する中での来日となったが、「チームの方が太田に迷惑をかけないようにと神経を使っていた。非常に意識が高かった」という。

 今回は試合の応援に行けず、チームと子供たちとの交流もかなわなかった。清水市長は「不完全燃焼だった」と残念がるが、チームとの絆は深まっており、現在チームメンバーを外国語指導助手(ALT)として市に招く方向で調整中。実現すれば来春に来日予定で、英語だけでなくソフトボールのコーチとしても活躍してもらう考えだ。

 市はスポーツを通じた活性化に力を入れている。バスケットボール男子1部リーグの「群馬クレインサンダーズ」は、今季から太田市に本拠地を置く。チームは早速、学校訪問など地域との交流に積極的に取り組んでおり、清水市長も「非常にうまく、民と官が一体となって市のにぎやかさを盛り上げている」と大歓迎している。

 市のスポーツ施策としては、自治体による地域スポーツクラブのはしりともいえる「おおたスポーツアカデミー」の運営も20年を超えた。「競技経験のない教員が教える学校の部活動では限界がある」(清水市長)との考えから、テニスや陸上、レスリング、フェンシング、ソフトボール、サッカーなど、幅広い競技で小学生から本格的な指導を行っている。

 一方、長引く新型コロナの影響で市民生活は厳しさを増している。市は2022年度から3年間、市民税所得割非課税世帯を対象に18歳以下の第1子に4万円、第2子以降は1万円を毎年支給する方針だ。清水市長は「行政改革の成果を大変な人のところに戻したい」と強調。常態化している臨時財政対策債についても、「最後は自治体が苦しむことになる」と厳しい目を向けている。

 〔横顔〕今年4月に5回目の当選を果たした。合併前の旧市時代から通算すると、市長在任は8期26年余りにわたる。市の広報誌に執筆しているコラムが人気で、本人も「書くのは嫌いではない」。座右の銘は「自我作古」で、「人まねでなく、自分で考えて自分でやっていきたい」との思いが強いという。

 〔市の自慢〕協調性にあふれ、一体感の強い市民。市は子育て支援にも力を入れており、「太田市は子供が育てやすい」と言われることが喜び。

(了)

(2021年11月15日iJAMP配信)

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