2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】心も体も「健幸」なまちづくり=久保田桂朗・愛知県岩倉市長 2021/12/01 08:30

久保田桂朗・愛知県岩倉市長

 誰もが心も体も「健康で幸せ」な状態を目指す―。愛知県岩倉市では「健幸」なまちづくりを目標に掲げ、移住・定住促進や地域の居場所づくりを進める。12月1日には市政50周年を迎え、久保田桂朗市長(くぼた・かつらお=60)は「より一層、市民が参画できるような市政運営をしたい」と意気込む。

 定住人口の増加が喫緊の課題。まちに末永く住んでもらうため、「子育て世代への支援と市民の健康作りに力を入れている」と話す。住宅市街地の整備や結婚・出産・育児支援の強化を図り、転出防止や若い世代の移住や定住を促す。「合言葉は『いわくらしやすい』。市の魅力を知り愛着が高まることで定住につながる」と強調する。

 特急電車で名古屋駅まで約10分、インターチェンジも近く空港や県外へのアクセスも良好。交通の利便性の良さから市外へ通学・通勤する人が多く昼間の人口が少ないことも悩み。「まちのにぎわい創出には昼の人口を増やさなくてはいけない」と企業誘致に取り組み、雇用創出を図る。すでに4事業者の誘致が決まっており、造成工事を経て2023年度から分譲を開始する。

 高齢化や定年延長で地域に関わる人が減り、地域の力は弱まっている。市民の触れ合いの場である五条川周辺整備にも取り組む。「仲間がいて活動ができる居場所づくりは地域の力が無ければできない」と強調。「まずは『地域で健康作り』に取り組めるよう、健康器具を置いたり歩数を数えられる仕掛けを作ったりと整備を進めている」。

 市民一人ひとりにまちづくりに関わってもらいたいという思いから意見を聞く際は、「手を挙げてくれる人だけでなくさまざまな人の声をいかに平たく聞き取るかは意識している」という。50周年を機に新たに市民の花木として「桜」を制定したのも市民からの意見だ。五条川の桜並木は近年の大型台風などで被害を受けており、「地域の市民団体と協力しながら保全活動をしていかなければならない」と指摘。現在大半を占めている品種「ソメイヨシノ」から病気などに強い「ジンダイアケボノ」に植え替えを進めていきたい考え。

 周年事業の一つとして折り紙のこいのぼり最多展示数を競うギネス記録へ挑戦した。目標5万枚で今年8月から始めた挑戦は、2カ月で24万枚以上のこいのぼりが市民から届いた。折り方など審査が厳しく結果は19万3275枚となったが見事ギネス記録に認定。「用意した会場に並べ切れないほど多くの市民にご参加いただき、人間関係の良さを実感した」という。今後も行政と市民、そして企業や団体などにも働き掛けながら地域全体で連携を密に、まちの活性化を目指す。

 〔横顔〕同県小牧市職員を経て、13年に岩倉市副市長に。17年に岩倉市長となり、現在2期目。息抜きは「ドラゴンクエスト」で、孫と遊ぶことも楽しみの一つ。好物はブランド鶏の名古屋コーチンを使ったすき焼き「ひきずり鍋」

(了)

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(2021年12月1日iJAMP配信)

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