2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】決定の場に女性を=田村みさ子・東京都日の出町長 2021/12/06 08:30

田村みさ子・東京都日の出町長

 東京都多摩地域の西部に位置し、豊かな自然に恵まれた日の出町。4月の町長選で初当選した田村みさ子町長(たむら・みさこ=70)は「どんな場面でも、決定の場に女性がいることが大事」と女性活躍に力を入れたい考えだ。

 町議を7期務めたが、施策の方向性を最終的に決められる立場にはなく、「地方自治の決定の場で女性の意見が入りにくくなっている」と痛感した。育児や家事をしながら議員活動をこなした経験を振り返りながら、「男性だけでいろんなことを決めていいのか」と疑問を持ち続けていたという。「もし首長になれる機会があるなら、女性につかみ取ってほしい」と強調する。

 町長に就任して半年たった今、議員時代に比べると「情報の量と質が違う」と感じる。「責任の重い仕事をしている自覚はある」としつつも、「一日一日を大切にしていきたい」と朗らかに語る。「仕事でもプライベートでも、日々のことを一つ一つ片付けているから、町長だからといって変に重圧を感じたりしない」。

 「人口約1万7000人の小さな町だからこそ、自治会の機能が働いていると実感する」とも語る。実際、新型コロナウイルスのワクチン接種率は高く、全町民の90%を超えているという。「在宅の高齢者に対しても隣近所が声を掛け合って自主的に動いてくれたおかげ」と地域性に助けられた。

 訪問介護ヘルパーや社会福祉法人の理事などを務めた自身の経験から、今後は福祉分野に注力したいと考える。「『寄り添う』という言葉が最近は普通になってきているが、本当に必要な人に寄り添うことを目指したい。『あなたは一人じゃない』と思ってもらえるような政策を作っていきたい」と抱負を語る。

 「私の半分は町長という肩書だが、半分はこの町の町民。そういった感覚を忘れずに今後も仕事をしていきたい」と自然体を貫く。

 〔横顔〕東京生まれ神奈川育ちの「海っ子」。「家事に没頭するのが好き」で、趣味の料理は「何でもできちゃう」。

 〔町の自慢〕日の出山など「暮らしのそばに自然があること」。

(了)

(2021年12月6日iJAMP配信)

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