2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】縦割りではない横断的な議論を=塩田康一・鹿児島県知事 2021/12/22 08:30

塩田康一・鹿児島県知事

 鹿児島県は2021年度、庁内の政策立案や調整機能を強化するため、従来の企画部を改め「総合政策部」を新設した。塩田康一知事(しおた・こういち=56)は、現状を分析・評価して施策に生かすという進め方に「組織がまだ慣れていない部分もある」と話すが、「各部局が縦割りではなく、テーマごとに横断的に議論する土壌を少しずつつくっていきたい」と語る。

 県の主要産業の一つは農業だ。県の「稼ぐ力」を向上させるため、「付加価値をいかに高めるかが課題」と指摘。クラウドファンディングを活用した6次産業化に関するセミナーを開催したり、国際的な農業生産工程管理(GAP)認証の取得を後押ししたりして、地域ブランドの確立につながる施策を展開している。新型コロナウイルスの影響で輸出が落ち込んだ水産物については、従来の業務用向けだけではなく、「需要が伸びている家庭用向けも取りにいく」ともくろむ。

 観光では、コロナで激減したインバウンド(訪日外国人旅行者)に代わり、桜島を望む錦江湾でのクルージングやサイクルツーリズムなどを取り入れたマイクロツーリズム(小さな旅行)に力を入れる。隣県の熊本、宮崎、沖縄各県民も利用できる県内旅行割に関し、「今後、共同の周遊プランを組むきっかけになれば」と期待を寄せる。

 21年は「コロナに振り回された年」と振り返る。感染状況が落ち着く中、コロナ対策を講じている飲食店を第三者が認証する制度の取得率向上が課題だ。伸び悩む要因として「(他県と比べて基準を)相当厳しく設けている。小さい店は座席が減ると困るという事情もあると思う」と分析。飲食店の事情に応じて、きめ細かく指導する方針だ。

 〔横顔〕経済産業省を経て、20年に初当選。知事就任以降、体重が10キロ近く増加し、「スーツ以外に着られるものを、『ユニクロ』に買いに行かなければ」と苦笑いする。趣味はドライブとお店で焼酎を飲むこと。

 〔県の自慢〕離島を含め南北600キロにわたる豊かな自然の景観や伝統、熱い人情の県民性など。食文化では豚や和牛の飼養頭数、ウナギの生産量など多くの日本一を誇る。

(了)

(2021年12月22日iJAMP配信)

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