2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】国体開催「記憶に刻まれる大会に」=福田富一・栃木県知事 2022/01/04 08:30

福田富一・栃木県知事

 今年、栃木県で国民体育大会と全国障害者スポーツ大会が開かれる。県内で開かれるのは国体が42年ぶり、障害者スポーツ大会は初めて。新型コロナウイルス感染症などの影響により国体は3年ぶり、障害者スポーツ大会は4年ぶりの開催で、福田富一知事(ふくだ・とみかず=68)は「大きな期待と責任がある」と語った上で「多くの人の記憶に刻まれる大会にしていきたい」と意気込む。

 国体は10月1~11日、障害者スポーツ大会は29~31日にそれぞれ開催を予定している。両大会の開催に当たり県は「環境に配慮した大会」を目指しており、ペットボトルの再生繊維で作った県選手団ユニホームの採用や再生可能エネルギーの利用など、環境負荷の軽減を図っている。県としては、国体開催を通じて県内の環境産業をアピールする狙いもあり、「県内企業の技術力を生かして環境への配慮という特色を最大限発揮したい」と話す。

 また、初開催の障害者スポーツ大会については「これを機に障害および障害者への理解を促進し、障害の有無にかかわらず、誰もが支え合う共生社会の実現を目指す」と強調する。

 1月24日から始まる国体の冬季大会は、感染症対策として無観客での開催が決定している。国体や障害者スポーツ大会については「なによりも選手の練習を発表する場を提出することが重要だ」とした上で「一人でも多くの人に応援してもらうために、有観客の可能性を探っていく」と意欲を示す。

 2021年は「新型コロナ対応に全力で取り組んだ1年だった」と振り返る。ただ、一方で県内企業による人工知能(AI)といった先端技術の活用を手助けする「とちぎビジネスAIセンター」を開設するなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進にも取り組んだ。「未来につながる種をしっかりとまけた」と手応えを見せる。

 22年度の課題としては(1)新型コロナの克服とポストコロナへの対応(2)DXの推進(3)脱炭素化などの取り組み(4)国体と障害者スポーツ大会の開催とレガシーの継承―の四つを挙げた。

 とりわけ、気候変動対策として、温室効果ガスの削減といった脱炭素化の取り組みだけではなく、20年度に開設した県気候変動適応センターを中心に気候変動による農作物への影響や災害に関する情報発信を強化するといった方針を示した。「50年のカーボンニュートラル実現に向け、オール栃木体制で脱炭素化を進める」と意気込む。

 〔横顔〕県職員を退職後、宇都宮市議会議員、栃木県議会議員、宇都宮市長を経て04年から現職。現在、5期目。

 〔県の自慢〕四季がはっきりしている。夏は暑く、冬は寒い。そうした気候がゆえに、紅葉が美しいなど、自然が豊か。紅葉や滝、登山など観光で楽しめる場所がたくさんある。

(了)

(2022年1月4日iJAMP配信)

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