2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】「健幸」都市へまい進=神谷学・愛知県安城市長 2022/01/11 08:30

神谷学・愛知県安城市長

 愛知県の中部に位置し、農業が盛んなことから「日本デンマーク」と呼ばれてきた安城市。第8次総合計画で目指す都市像は「幸せつながる健幸都市・安城」。神谷学市長(かみや・がく=63)は、「健やか幸せ」を意味する「健幸(けんさち)」をキーワードに健康政策に力を入れる。

 市は、第7次総合計画で「市民とともに育む環境首都・安城」を掲げるなど、長らく環境分野に注力していたが、高齢化率の上昇に伴い、健康政策にも重点を置くことにした。市の高齢化率は2015年時点で約20%と、世界保健機関(WHO)が定める超高齢社会の水準(21%)に迫り、「街の環境を良くするという考え方は踏襲しつつ、プラスアルファで健やかな暮らしを実現する」と考えたという。

 「まずは市が、健やか幸せを第一義とする街にしたいと宣言する。それにより市民一人ひとりにも、健康をより意識するようになってもらえれば」。市は16年に「健幸都市」を掲げたが、世界が新型コロナウイルス感染症の流行に見舞われ、これまで以上に健康の重要性が叫ばれる中、「健やか幸せを呼び掛けてきたことは、全く無駄ではなかった。健康と医療こそが私たちの生活の根幹をなすもの」との思いを強くしている。

 中心市街地の活性化に向け17年にオープンした複合施設「アンフォーレ」は市の自慢の一つ。施設内の図書館は18、19年度の年間貸出数が人口15万~20万人規模の自治体の中で全国1位に輝いた。一昨年には、先進的な図書館を表彰するコンテスト「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2020」で、館内での会話や飲食を認めるユニークな取り組みなどが評価され、優秀賞とオーディエンス賞に選ばれた。

 実際に、市民の中には「アンフォーレが好きになったので、子どもたちと一緒に安城市に移住したい」という人もいるほど好評だという。「目指すのは、知のテーマパーク。堅苦しい図書館ではなく、そこにいくと何か少し良いヒントを得られるみたいなそういう場にしたい」と語った。

 〔横顔〕市議を経て03年から現職。現在、5期目。趣味は登山、サイクリング、2人の孫と遊ぶこと。片道10キロの道のりを自転車で通勤するなど、自身の健康維持も欠かさない。座右の銘は、下学上達。

 〔市の自慢〕行政、病院、医師会の3者間でうまく連携が取れていること。それによりコロナ禍では、円滑なワクチン接種が実現した。

(了)

(2022年1月11日iJAMP配信)

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