2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】子どもの声響き届く村に=塚原勝幸・長野県麻績村長 2022/02/10 08:30

塚原勝幸・長野県麻績村長

 長野県の中央に位置し、面積の約7割を山林が占める長野県麻績村。昨年12月に初当選した塚原勝幸村長(つかはら・かつゆき=69)は、人口減少が課題として重くのしかかる中、「子どもの声が響き届くような村にしたい」と前を見据える。交通アクセスの良さを武器に、住宅建設など若者の定住促進により一層力を入れる考えだ。

 2020年の国勢調査では人口が2593人で、前回調査から7.0%減った。村は過疎化や少子化に歯止めをかけようと、10年ほど前から若者向け定住促進住宅の整備に着手。世帯主が45歳未満か中学生以下の子どもを扶養していることが入居の条件で、村内2地区に計43棟が建つ。

 村内には長野自動車道の「麻績インターチェンジ」があり、長野市や松本市といった県内の主要都市に約30分で行けるなど交通の便が良い。こうしたアクセスの良さや低く抑えた家賃が魅力となり、定住促進住宅の空きは無い状態。実際に勤め先の市町村が異なる夫婦が入居するなど「自由な選択ができることがPRできる要素だ」と説明する。

 また、これまで受け入れた地域おこし協力隊46人のうち、17人が任期後も村内に定住。新規就農者が多く、増加する遊休荒廃地の削減や農家の高齢化に伴う担い手減少の解消につながると期待している。「今後も制度を活用して都市から人の呼び込みを進めたい」と意気込む。

 若者の雇用拡大へ企業誘致も進めるが、人材が集まらず難しい。こうした中、近隣市のベッドタウンとして人口増加を目指し「10年後には子どもたちがにぎやかな村になれば」と将来像を描いている。

 隣接する筑北村との合併については、財政状況を慎重に考慮し「お互いが向き合い、やろうとなったときには合併しても良いと思っている」としつつも、「今は自分の村の足固め、土台をしっかり作っていくべきだ」との考えを示している。

 〔横顔〕1973年に村役場に入庁。2014年から副村長を務めた。趣味は登山と野菜作り。妻と2人暮らしで、長男夫婦と孫が村内に住む。座右の銘は「一燈照隅 万燈照国」。

 〔村の自慢〕ヘラブナ釣りの聖地として知られる聖湖(ひじりこ)を中心とした「聖高原」。全国トップクラスの晴天率を生かし作られた「はぜかけ米」やリンゴ。村内産の酒米を使った日本酒「麻績郷(おみごう)」。ワインブドウの栽培にも期待し「麻績」とラベル表示されたワインの出荷を心待ちにしている。

(了)

(2022年2月10日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事