2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】自転車活用で地域発展=中平富宏・高知県宿毛市長 2022/02/14 08:30

中平富宏・高知県宿毛市長

 高知県西部、愛媛との県境に位置する宿毛市は、環境対策や市民の健康増進などを目的に、自転車を活用した施策を進めている。中平富宏市長(なかひら・とみひろ=53)は「自転車は健康や環境、経済面において、いろんな形で市民にメリットがある乗り物だ」と力を込める。

 市は昨年4月、2040年までに二酸化炭素(CO2)排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行った。中平氏は政府目標より10年も前倒しで設定した意図について、「市内の人口減少が進む中、50年までなら、何もしなくても達成できる値になった。あえてかなり努力が必要な目標を立てた」と明かす。市は環境対策として、市民が電動アシスト付き自転車を購入する際に最大3万円を補助。職員が自転車で2キロ以上通勤する場合、車と同じ通勤手当も支給している。

 環境対策以外の目的でも、小学校就学前にヘルメットを配布したり、レンタサイクル利用者にクーポン券を付与したりしている。東京五輪・パラリンピックでは、「自転車大国」と呼ばれるオランダのホストタウンを務めた。「国有林の管理用林道などを走ってもらい、観光客を呼び込む」と、観光振興にも意欲を見せる。

 市は1月1日時点で、マイナンバーカードの申請率が79.2%、交付率が70.7%に上る。交付率は全国の市で4位、市区町村全体で6位。20年9月末時点で13.5%だったが、大きく上昇した。

 その背景には、市内の飲食店などで使える地域振興券の配布がある。市はマイナカードの申請時に1万円分、交付時に5000円分を配った。

 振興券の活用には批判もあるが、「仕事を休んだり、(市外に進学した学生らが)わざわざ帰省したり、交付まで非常にハードルが高い人もいる。何らかのインセンティブがないといけない」と強調。「マイナンバーを活用した取り組みをする際、一つのラインとして7割以上の普及がないと行政サービスはやりにくい。全国1位を目指して取り組み、一定の成果があった」と振り返る。

 〔横顔〕市長自身も自転車好き。16歳でロードバイクを購入。休日に自転車レースへ参加したことも。

 〔市の自慢〕「人と食」。魚やかんきつ類、野菜などあらゆるものがおいしい。「おせっかい」と言われるくらい他人のことを気に掛ける人も多い。

(了)

(2022年2月14日iJAMP配信)

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