2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】最大のポイントは人材確保=吉村光輝・石川県穴水町長 2022/03/02 08:30

吉村光輝・石川県穴水町長

 能登半島の最奥部、奥能登の入り口に位置する石川県穴水町。1月に無投票で初当選を果たした吉村光輝町長(よしむら・こうき=51)は、「どの政策についても、人の確保が最大のポイントだ。そこが解決できれば、ほとんど全ての施策がうまくいくのではないか」と語る。

 社会福祉法人の理事長を務め、「事業者の苦労は身をもって体験している」という吉村町長。「人材の流れや確保といった面から事業者をバックアップしていきたい」と意気込む。

 町役場でも人材確保が大きな課題だ。町によると、20ある課長級ポストのうち、8ポストを定年退職後に再任用された職員が占める。財政の悪化を理由に定期採用を取りやめていた時期があったことが大きな原因のため、「1、2年で解決できる問題ではない」と指摘する。

 多数の再任用職員が要職に配置されることで、人事の硬直化や職員の士気低下を招くと懸念の声が上がる現状について、「組織として健全ではない。活躍できる場を若い職員に提供していく」と強調。研修制度の見直しなど職員の育成にも意欲を示す。

 一方、職員には情報収集のアンテナを高く張るよう求めている。「実験的な取り組みに対して、国は評価してお金を出す姿勢がある。そういった情報を取りに行く姿勢がこれから必要になってくる」と説明。「(補助金の)メニューから選ぶのではなく、自らメニューをつくる感じでないと過疎化は打開できない」と訴える。

 移住・定住の促進に向けては、「住むところと仕事をセットで提案できるような仕組み」づくりに取り掛かっている。併せて子育て環境を充実させるため、児童手当の増額も含めて検討していきたいという。

 町は奥能登の玄関口として知られるが、観光客が町に立ち止まることなく近隣市町を訪れる「素通りの町」とも言われている。今後、交流人口を拡大するため、「『最果てへの入り口』というスタンスでPRできればいい。町内の歴史と文化を検証し、(多くの人に)足を運んでもらえるものをPRしていきたい」と話す。

 〔横顔〕2011年に町議に初当選し、町長選まで町議会議長を務めた。趣味はゴルフ。好きな言葉は「機会は自らつくれ、その機会によって自らを変えよ」。

 〔町の自慢〕「都会にはないゆっくりとした時間の流れ方」。自然豊かで、食べ物がおいしいところも魅力。

(了)

(2022年3月2日iJAMP配信)

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