2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】政令市10年、大型イベントで魅力発信=大西一史・熊本市長 2022/03/15 08:30

大西一史・熊本市長

 2022年4月に、政令市移行から10年を迎える熊本市。大西一史市長(おおにし・かずふみ=54)は、「熊本地震や新型コロナウイルスなどの不幸にも見舞われたが、これから前向きな行政体制をつくる」と意気込みを見せる。今年は全国都市緑化くまもとフェアや、アジア・太平洋水サミットなどの大型イベントが控える。こうした機会を生かして、市の魅力を発信する考えだ。

 熊本地震からの復興では、仮設住宅で暮らしていた約1万2000世帯の住まいの確保を昨年までに完了。「22年度で液状化対策の工事も全て終わる。かなり再建が進んできたと言えるのではないか」と話す。

 「復興を全国にアピールする絶好の機会」と期待を示すのは、3月19日から約2カ月間開催される都市緑化フェアだ。開催は1986年以来、36年ぶり2回目。市街化が進む中で「森の都と言われながら、花や緑に触れる機会が減ってきた」と語る。市民が花や緑に親しむきっかけをつくると同時に、86年開催時に整備された植物園など老朽化した施設の改修も検討する。

 4月23日に始まる水サミットでは、日本を含む49カ国の首脳・閣僚級が集い、水に関する諸問題について議論する。市によれば、人口50万人以上の都市で、水道水源を全て天然の地下水で賄っているのは、日本では熊本市のみで、世界的にもまれだという。

 水に関する問題をめぐっては、熊本市が評価を受けている保全の話題がある一方、熊本県は20年7月豪雨で被災したように災害への対応をどうするかという論点もある。「プラスとマイナスの面も含め、水問題をどう考えるかがポイントではないか」との見解を示す。水サミットの成果は「熊本宣言」としてまとめ、23年の国連水会議で世界へ発信する予定だ。

 「単発で終わらせるのではなく、施設整備も含めて、これまでやってきた取り組みに磨きをかける」として、大型イベントを通じて市民サービス向上につなげたい考えを強調する。

 〔横顔〕12月に2期目の任期満了を迎える。1月に骨折し、約1カ月半リモートで業務に当たったが、不便さを感じたのは押印。

 〔市の自慢〕熊本地震から5年の時を経て昨年6月に一般公開が始まった熊本城天守閣。「今までの価値や歴史、伝統と文化を再発見できる」という。

(了)

(2022年3月15日iJAMP配信)

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