2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】住民の声聞き、暮らし満足No.1へ=稲田亮・新潟県見附市長 2022/03/24 08:30

稲田亮・新潟県見附市長

 新潟県見附市の稲田亮市長(いなだ・りょう=51)は、前市長の久住時男氏(72)が健康問題で辞職したのに伴う2021年12月の市長選で初当選した。地元出身の元国土交通省技術系キャリアで、久住市政の看板施策「住んでいるだけで健康で幸せになるまち」を土台に、「住民の声を幅広く聞きながら、誰もが『暮らし満足No.1』と思えるまちを目指す」と意気込みを語る。

 国交省退官は同年7月、市長就任は12月半ばで、22年度当初予算に独自施策を盛り込む時間はなかった。それでも、同年度開始予定の「子どもの居場所整備事業」について、予算審議前の2月初めに子育て世代の住民から直接意見を聞く「ふれあい懇談会」を開くなど、住民との対話を重視する稲田カラーをにじませている。ふれあい懇談会は引き続き、テーマごと、地域ごとに月1回開催する予定。「私自身、見附に来て間もない。まずはしっかり市民のニーズをくみ取りたい」

 役所内でも現場の声を聞くことに力を入れる。就任早々の訓示で、「ボトムアップで仕事を進めていきたい」と宣言。「業務を淡々とやるだけじゃなく、課題を見つけて、こんな風にやるべきだとか、こんなのは要らないとか、考えて上げてほしい」と、下からの改善提案も期待する。

 仕掛けの一つが、職員を3人ほどずつ呼んで、仕事への考え方を聞いたり質問を受けたりする職員対話だ。若手から順次進め、3月中旬までに60人と話をした。「こんな仕事もあるんだと、私自身勉強になる」と情報収集の場としての意義も感じており、「時間をかけ、なんとか全員と話したい」と思いを巡らせる。

 40代半ばの2年間、地方創生シティマネジャー第1期生として大分県中津市副市長を務めた。そこでの経験が「市のリーダーとしてふるさとに貢献したいとの思いを強めた」と、市長選出馬の背景を説明する。国交省出身ではあるが、選挙戦、就任後を含めハード事業への言及が少なかったことについては、「あまりハードハードさせないよう意識していた部分はあるかもしれない」と話す。一方で「ニーズがあれば、新しくモノを造るのもいとわない。今後はそっちも言おうかな」と、土木の専門家としての一面ものぞかせた。

 〔横顔〕新潟大大学院工学研究科を修了し、1995年運輸省(現国交省)入省。花角英世新潟県知事は同省で13期上の大先輩。

 〔市の自慢〕市民アンケートで、市を住みやすいと思っている住民が9割を超えていること。ボランティアなどに取り組む団体が100近くあり、市民活動が盛んなこと。

(了)

(2022年3月24日iJAMP配信)

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