2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】市の課題解決へ「再始動」=柴田義朗・岡山県玉野市長 2022/03/28 08:30

柴田義朗・岡山県玉野市長

 岡山県の南端に位置し、瀬戸内海に面するため海上交通の重要拠点として発展してきた宇野港がある岡山県玉野市。昨年就任した柴田義朗市長(しばた・よしろう=60)は、2022年度当初予算を「玉野、再始動。」と銘打ち、市の課題解決に堅実に取り組む。

 山積する課題の一つは人口減少だ。市の人口は約5万6000人で、この5年間で約1割減少した。県職員時代に少子化対策などに尽力してきた経験から、「若い世代への支援」をキーワードにまちづくりに取り組む。満1歳まで在宅で育児をする世帯に手当を支給する制度を実現させたい考えで、「在宅育児を支援することで、結果的に保育士不足にもつながる」と説明する。

 人口減少対策では、働く場所の創出もポイントとなる。「広い企業団地などがないため、サテライトオフィスの整備やIT企業の積極的な誘致を目指す。ワーケーションや二地域居住などを積極的に取り入れたい」と語る。

 人を呼び込むため、観光面での対策も急務。現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2022」が4月から開幕することや、JR西日本と連携した大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン」が7~9月に展開されることに触れ、「プロモーションに力を入れ、全国に市を知ってもらいたい」と前向きだ。

 庁内では、財政分野と政策分野をそれぞれの部に分けるなど、政策の企画立案に力を入れる。新事業を構想しやすくするため、「前向きなことをやろう」と市長自ら呼び掛けている。老朽化により懸案となっている市役所本庁舎の建て替えについては、「市民にも職員にも便利な場所にしたい」と語り、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や窓口業務の見直しを目指す。

 「若い世代が住みたいと思えるまちに近づけたい」という柴田市長。「ふるさと玉野が、いつまでも元気でにぎやかでいてほしい」と願っている。

 〔横顔〕4人の子どもの父親。趣味のトランペットは「50歳を過ぎ子育てが一段落したこともあり始めた」という。好きな言葉は「仁」で、「市民のことを思う市政にしたい」と思いを込める。

 〔市の自慢〕大きな川がないため、水害が少ない。のりや穴子など海産物が特産品。

(了)

(2022年3月28日iJAMP配信)

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