2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】屋島や芸術祭を観光資源に=大西秀人・高松市長 2022/04/07 08:30

大西秀人・高松市長

 海と山に囲まれ、温暖な気候に恵まれた高松市の中でも眺望が優れている屋島。源平合戦の舞台にもなったこの地で、今年8月に情報発信拠点がオープンする。大西秀人市長(おおにし・ひでと=62)は、屋島をハワイのダイヤモンドヘッドに例え、「世界に誇れる観光資源であり、国内外にアピールしたい」と胸を張る。

 もともと市が誇る自然資源だったが、観光客の減少に直面していた。そこで活性化に向けて、「屋島山上交流拠点施設(愛称・やしまーる)」を整備。地域の文化財や自然環境を学べるようにするだけでなく、源平合戦をモチーフにした展示物を設置する予定で、「屋島の良さを体感できるような施設にしたい」と意気込む。

 一方で、整備に至るまでさまざまな困難にぶつかった。入札不調や新型コロナウイルスによる工事の遅れもあったほか、山全体が文化財であるため、文化庁や環境省から許可を得る必要も生じた。いざ掘ってみると天然記念物の安山岩が見つかり、設計変更を余儀なくされることも。整備は難しかった半面、「それだけの価値がある」と強調する。

 拠点施設に加えて、県が主催する現代アートの祭典である瀬戸内国際芸術祭にも期待を掛ける。4月に開催予定の芸術祭は今年5回目。コロナの影響で多くの外国人観光客の来場は見込めないこともあり、「原点に返ってまずは地元の人たちを中心に楽しんでほしい。高松の滞在を楽しんでもらえる相乗効果を狙った周知をしていきたい」と力を込める。

 〔横顔〕総務省課長などを経て、2007年から高松市長。趣味は音楽鑑賞やスポーツ。クラシックのほか、イエスやレッド・ツェッペリンのようなロックもたしなむ。

 〔市の自慢〕自然豊かな市である一方、日本一アーケードが長い商店街があるなど県の中心地の役割を担っている。「都市部と郊外部と田園部がほどよく調和した真の田園都市」という。

(了)

(2022年4月7日iJAMP配信)

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