2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】SDGsを学ぶなら相模原=本村賢太郎・相模原市長 2022/04/11 08:30

本村賢太郎・相模原市長

 2020年に政府から「SDGs未来都市」に選定されて以来、「誰一人取り残さない社会」を目指し、分野横断的に取り組むのは、相模原市の本村賢太郎市長(もとむら・けんたろう=51)。

 選定当初のSDGsの認知度は、「職員や市民の間で2~3割程度」。その後、SDGsを分かりやすく解説した特設ウェブサイト「SDGs one by one(ワンバイワン)」を開設した。自治体としては全国で初めてSDGsカードゲームを作成。学校の取り組みを表彰する制度や、市内企業・団体が市のSDGsパートナーとして登録される制度も創設し、徐々に市内に浸透。パートナー制度への登録は596社・団体(3月18日時点)に増えた。児童生徒が制作したエコバッグなどを持って面会に来ることもあり、特設サイトの閲覧数は、多いときは月間30万に上る。「『SDGsを学ぶなら相模原のワンバイワンから』と言われるようになった」と広がりを感じている。

 22年度当初予算では、学校教育などSDGs啓発推進に計約2300万円を配分。ほかに、誰一人取り残さないとの視点で、夜間中学を4月に開校。全員喫食型の中学校給食の検討も進める。

 市の発展に向けては、豊かな自然を生かして移住定住、観光客を増やそうと、リニア中央新幹線の新駅設置が予定されるJR橋本駅周辺の整備に期待する。この地域は「車で10分走ると蛍が見られる里山があり、15分走れば相模川でアユ釣り、30分ぐらい走ると道志川でキャンプを楽しめる」。隣のJR相模原駅周辺では、「相模総合補給廠」(在日米軍基地、約200ヘクタール)の将来的な全面返還を視野に、新たなまちづくりを進める。市の顔であるこれら2駅を「コラボし、人が降りたくなるまちに」と構想を描く。

 〔市の自慢〕小惑星「りゅうぐう」から砂を採取し、20年に帰還した探査機「はやぶさ2」を開発した宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスがある。

 〔横顔〕藤井裕久元財務相が、母の居酒屋に飲みに来ていた縁で政治家を志す。会社員、藤井氏秘書、衆院議員などを経て、19年初当選。妻、娘の3人家族。趣味は釣り。

(了)

(2022年4月11日iJAMP配信)

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