2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】毎日が判断と決断の連続=大久保潔重・長崎県諫早市長 2022/04/13 08:30

大久保潔重・長崎県諫早市長

 「毎日が判断と決断の連続」と議員時代との違いを語る長崎県諫早市の大久保潔重(おおくぼ・ゆきしげ=56)市長。参院議員や県議を務めた後、21年3月の市長選で現職と新人を破り初当選した。

 この1年は市長選で掲げた公約「来てよし、住んでよし、育ててよし!あなたのまち・諫早!!」と総合計画を各部局で照合。時代の変化や多様化する市民ニーズなどに応えるために、政策のスクラップ・アンド・ビルドとそれを実行するための機構改革を22年度からスタートさせた。この機構改革は「行政政策を打つにしても専門性が求められ、どう成果を追求し、(大久保市長自身の)思いを実現していくか」を目指し、働き方改革にも対応した人員配置にしたと強調する。

 この1年間の職員の働きぶりについては、21年夏の9日間続いた豪雨の警戒監視活動などを挙げ、「市役所一丸となって対応ができ、チームの団結が感じられた」と誇らしげに語る。市長就任時から、「市民にとって良いことはどんどんアイデアを出して、チャレンジしよう。そのチャレンジが独断や独善とならないように連携していこう」と言い続けており、「だんだん浸透してきていると思う」と手応えを感じている。また、市内の小長井地域が過疎地域に指定された。どう過疎地域から脱却するかについて、中堅・若手職員16人からなる「小長井PT(プロジェクトチーム)」を設け、アイデアを市幹部職員にプレゼンしてもらった。「ものすごく良いアイデアで、しっかり実現に向けて動いていきたい」と満足げだ。混沌(こんとん)とした時代だからこそ、若い人たちの発想や行動力をいかに取り込んでいくかが大事だと、希望を感じたという。

 市は長崎半島、島原半島、西彼杵半島の結節点で交通の要衝だ。22年9月23日に西九州新幹線が開業するが、その半年前イベントとして、JR諫早駅を中心に島原半島3市と物産展などを開催。「(今後も)連携を強化していきたい」という。また、開業までに観光会社とも連携して、市と島原半島とを周遊するルートをつくる取り組みにも着手している。さらに、友好交流都市である島根県出雲市や岡山県津山市との3市交流事業も企画したいとの考えを示す。「ずっと、イベントを打っていきたい」と新幹線開業をチャンスと捉え、従来のスポーツや文化の振興とも合わせて、交流人口を増やし、地域の活性化を目指す構えだ。

 〔横顔〕幼少時に故田中角栄氏の演説を聞いて、政治家に憧れる。高校在学中に進路を決める際、政治家になることを周囲に反対され、歯学部へ進学。小沢一郎氏の「日本改造計画」を読み、政治家への思いが再燃。歯科医師をしながら、政治家を目指した。

 〔市の自慢〕風光明媚(めいび)な地形や自然。その環境が脚本家の故市川森一氏ら文化人や体操男子個人総合で五輪連覇の内村航平氏らスポーツ界を代表する人を輩出する土壌となっている。

(了)

(2022年4月13日iJAMP配信)

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