2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】県との連携強化に意欲=村山卓・金沢市長 2022/04/22 08:30

村山卓・金沢市長

 前市長の辞職に伴う3月の金沢市長選で、初当選を果たした村山卓市長(むらやま・たかし=49)は「国のパイプがある石川県の馳浩知事と市役所をあずかる私が連携できると、市・県・国で物事が早く進む関係になる」と説明。県との連携強化に意欲を示す。

 これまで県との間には、新型コロナウイルス対策などをめぐり隙間風が吹いていると指摘されてきた。2月まで副市長だった村山氏は「県はしっかり情報統制をするので、決まってから相談があることが多かった。『こうすることになりますから、何時間後に発表します』という具合だ」と振り返る。県の事後報告を受け、市は慌ただしく対応方針の検討に追われることがたびたびあったと明かす。

 ただ、3月には28年ぶりの新知事に馳氏が就任。馳氏とは一緒に会食をしたこともある関係。村山氏は「より互いに話しやすい、情報共有しやすい関係ができた」と今後に期待を寄せる。

 コロナ対策に加え、市内中心部の日銀支店やホテルの跡地利活用や、公立文化施設間の連携など、市と県の共通の課題がある。これらに対しては「縄張り争いをするよりも、力を借りるべきところは借りられないかと思う」と語り、馳氏との定期的な意見交換会の実施を望む。

 一方、重点的に取り組む市政の課題として文化振興を挙げる。市の多様な芸術文化を「より身近なものにするのが仕事だ」と強調。将来を担う子どもたちの心の豊かさを育てつつ、観光客が再び訪れたくなる「文化の好循環をつくり出したい」と話す。市長として初の本格編成となる6月の補正予算は「世界に誇る文化都市としての一歩を踏み出す」ものと位置付け、効果的な予算づくりを目指す。

 また、大学生などの若年層を街中に呼び込む施策の推進にも意気込む。「街中でわくわくするようなイベントが行われていなければ、いくら何をやっても若者は出てこない」と指摘。魅力的なイベントの実施と同時に、交通事業者と連携し、市街地への足の確保にも取り組む考えだ。

 〔横顔〕慶大総合政策卒。96年自治省(現総務省)に入り、川崎市財政部長、防衛省企画官などを歴任。趣味はフルートの演奏。

 〔市の自慢〕公立金沢美術工芸大学をほぼ市民の税金で運営しているなど「市民の文化に対する理解度の高さ」。

(了)

(2022年4月22日iJAMP配信)

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