2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】まちのコンパクト化と広域連携を=酒井了・大阪府貝塚市長 2022/04/25 08:30

酒井了・大阪府貝塚市長

 「駅前の風景が昔とあまり変わっていない。駅前に都市機能を誘導しにぎわいを創出する」―。故郷のまちづくりへの意気込みをこう語るのは、2月に就任した大阪府貝塚市の酒井了市長(さかい・りょう=47)。人口減少と少子高齢化に対応するため、「まちのコンパクト化と近隣自治体との広域連携を進めたい」と話す。

 目下の課題は「いかに持続可能なまちづくりを行うか」だという。まずは、市街化調整区域となっているJR和泉橋本駅前を市街化区域に区分変更するよう府に要請。「人口減少時代に市街化区域を拡大するのは難しい」と認めつつも、「主要駅周辺に都市機能を誘導することは、府の方針とも一致するはずだ」と主張する。

 また、近隣自治体との広域連携にも取り組む。府内は「平成の大合併」でも協議が進まず、小規模な市町村が多く存在する。「府内の市町村は合併が進まなかったからこそ、横の連携が特に重要だ」と述べ、周辺の市町などとの協議を視野に入れる。

 具体的には公共施設の共同利用を挙げる。国土交通省時代には、同じ鉄道沿線にある複数の市町村が都市機能を役割分担して整備する「鉄道沿線まちづくり」のガイドライン作成に携わった。これを自治体間の広域連携に活用し、公共施設の立地適正化計画に反映された例もあるという。

 公共施設だけでなく、観光でも連携を模索する。関西空港からの観光客の流入を見据え、府南部に位置する泉州地域での周遊ルート作成の必要性も説く。

 まちづくりのほかに、女性活躍推進の旗も振る。2021年度の段階で市長部局の部長級幹部に女性が一人もいなかったことに危機感を覚え、政策推進課参事の河野雅子氏を副市長に起用。課長級からの異例の抜てきだが、「管理職における女性の割合はそう簡単に上がらない。これからの市政のシンボルになってもらえれば」と期待感を示した。

 〔横顔〕埼玉県本庄市の副市長や岡山県倉敷市の技監などを歴任。子どものころは地図帳を眺めるのが好きな「地図オタク」だった。自転車で市内を回り、新たな魅力を発見するのが楽しみだという。

 〔市の自慢〕くしの一種である「和泉ぐし」の産地。6世紀後半ごろ、市内の二色の浜から現れた神様がくしの製法を伝授したという言い伝えがある。市内を走る水間鉄道は25年に開通100周年を迎える。

(了)

(2022年4月25日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事