2022/令和4年
108日 (

インタビュー 【トップインタビュー】「彦根をハリウッドに」=和田裕行・滋賀県彦根市長 2022/05/17 08:30

和田裕行・滋賀県彦根市長

 「彦根をハリウッドに、ぐらいに思っている」と語るのは、滋賀県彦根市の和田裕行市長(わだ・ひろゆき=51)。彦根城をはじめ映画撮影ロケ地を数多く抱える強みを生かし、映画・映像産業の企業を誘致することで街の活性化につなげる青写真を描いている。

 昨年4月の市長選で「彦根のリセットと復活」を掲げ初当選。3度目の挑戦にして、アパレルブランドの経営者から故郷の街の市長へという異例の転身を果たした。「子どもの頃、人口、財政規模で彦根は大津に次ぐ2番目だったが、今は他市に抜かれた。かつての栄光を取り戻したい思いがあり、それに向けて自分にできることがある」と力を込める。

 重点を置くのが、若年層の定住を呼び込む施策の推進だ。「これから人口が減り少子高齢化が進む中、働き盛りの世代が出て行ってしまえば福祉も削らざるを得なくなる」と将来を危惧。「(定住促進のため)若い世代に興味を持ってもらえる就職先があるのは非常に重要」と語り、映画・映像産業のほか、IT分野など成長産業の企業誘致に取り組む考えだ。

 観光客獲得にも力を入れる。市は、2024年の彦根城の世界遺産登録に向け、22年度の国内推薦決定を目指し、準備を進めている。「一番やらなくてはならないことは地元の機運醸成」と強調。登録実現へ啓発活動などを行うコンソーシアムが昨年11月に設立されたことに触れ、「(機運醸成は)じわじわ来ている」と自信を示す。「今年は勝負の年。何としても国内推薦を取れるよう取り組む」と意気込んでいる。

 〔横顔〕座右の銘は「決断は成功の母」。「あれこれ悩まない方で、失敗してもそこから何を学ぶかが大事」と前向きだ。「何でも極めないと気が済まない性格」といい、車、釣り、DIYなど趣味は多方面にわたる。奥さんと子ども1人の3人家族。

 〔市の自慢〕市のキャラクター「ひこにゃん」はゆるキャラとして一世を風靡(ふうび)し、今年で誕生16年を迎えた。「原作者と協議し、ゆくゆくはアニメ化したい」という。

(了)

(2022年5月17日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事