2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】「安全安心なまちづくり」を=宮田達夫・茨城県常陸太田市長 2022/05/23 08:30

宮田達夫・茨城県常陸太田市長

 茨城県北東部に位置し、水戸市からおよそ20キロ圏にある常陸太田市。宮田達夫市長(みやた・たつお=68)は副市長を7年間務めた後、2021年5月に就任した。現在は前市長から引き継いだ事業と併せ、公約で掲げた4本の柱に基づくまちづくりを進めている。台風被害を受けた経験から安全安心なまちづくりに力を入れており、宮田市長は「予算を掛けて集中的に取り組みたい」と意欲を示す。

 早稲田大教育学部を卒業後、1976年に茨城県庁に入った。国際交流や企業誘致の経験が長く、国際交流協会や上海事務所の立ち上げに携わった。県庁では理事兼産業立地推進東京本部長まで務め、14年4月に常陸太田市副市長に就いた。

 副市長時代は公共施設の見直し、公共交通網の再編を担った。市は4市町村が合併した関係で老朽化した施設が多く残されており、それらの整理に当たった。走行ルートの重なる路線バスの集約も実現した。「どちらも後ろ向きな仕事かもしれないが、思い切ってなたを振るえた」と振り返る。

 市長就任後は4期務めた大久保太一前市長から受け継いだ事業を進めている。東部の土地区画整理事業では企業誘致に力を入れる。市内は買い物の環境が良くなく、現在は隣接市で済ませる人が多い。魅力ある企業を招くことで買い物をしやすくし、働く場の確保にもつなげる。隣接する日立市とつながるトンネルや、新たな体育館の整備も計画。新体育館はプロスポーツを招待できるものとする考えだ。

 自身のやりたいこととしてまず掲げるのは安全安心なまちづくりだ。19年の台風19号では浸水被害が発生。「まさか地区一帯が水に漬かるなんて思いもしなかった」と被害の大きさを振り返る。多量の雨が降るとどんな影響が出るかを調査し、対策として排水ポンプ車を整備する。

 次に掲げるのは健康で快適な市民生活の実現で、加齢によって心身機能が衰える「フレイル」への対策に力を入れる。専門の対策室を立ち上げて「総合的にバックアップしたい」と意気込む。この他、少子高齢化対策や活力ある産業づくりにも意欲を示す。産業づくりではコーディネーターを新たに配備し、企業活動を支援する考えだ。

 〔横顔〕趣味は海釣りやガーデニング、三味線と幅広い。海釣りはイワシからカジキマグロまで手掛け、ガーデニングではバラ栽培が中心という。三味線は60歳を超えてから習い始めた。

 〔市の自慢〕宝島社の「田舎暮らしの本」で住みやすいまちとして紹介された。18年は子育て施策が評価されて子育て世代が住みたい田舎部門で1位。22年は若者世代・単身者、子育て世代、シニア世代の3部門で北関東地域の住みたいまちトップだった。「市でさまざまな施策をやってきたことが評価された」と受け止める。

(了)

(2022年5月23日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事