2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】企業誘致で人口減に歯止めを=蔵原隆浩・熊本県玉名市長 2022/05/24 08:30

蔵原隆浩・熊本県玉名市長

 人口減少が大きな課題となっている熊本県玉名市で、2021年11月の市長選で再選を果たした蔵原隆浩市長(くらはら・たかひろ=56)は、人口減に歯止めをかけるため、「地元企業の発展と新たな企業の誘致が必要だ」と語る。「玉名で生まれ、育ち、学んだ子どもたちが働く場を求めて出て行く」と指摘。2期目に向け「6万人の維持を目指す」と決意を示す。

 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、30年の同市の人口は22年4月と比べ約8000人減の5万7000人。人口減の流れを止めるための最重要案件と位置付けるのが、九州新幹線が通る新玉名駅周辺整備だ。「これをやっていかなければ人口減少に歯止めをかけることはできない」と訴える。

 1期目には小学校を新設し、くまもと県北病院を開業。道路整備も進めるなど「周辺の生活環境を整えた」と振り返る。今後は雇用創出に向け、官民連携による産業団地の整備を重視する考えだ。「『商・食・住』を整えて良質な暮らしができるエリアを作り上げたい」と先を見据えつつ、青写真の実現について「自分が一番楽しみにしている」と笑顔を見せる。

 一方、観光振興にも前向きで、「旅行商品を造成して結果を出す」と意気込む。①ピクニックやマラソン、観光名所や自然を散策しながら楽しむ「スポーツツーリズム」②健康測定や体操などを観光ツアーに取り入れた「ウェルネスツーリズム」③名誉市民で「日本マラソンの父」と呼ばれる金栗四三の功績を学べる「教育ツーリズム」―を3本柱に据える。

 2期目の大きな目標の一つは、交通不便地域の解消だ。市は20年から、バス路線を廃止した地域に乗合タクシーを導入している。24年4月からは、市中心部を除く全域で運行を開始する方針。中心部の公共交通と周辺部の乗合タクシーをつなぎ合わせ、利便性を高める狙いだ。「市民に不便をかけないような交通体制を取っていく」と意気込んだ。

 〔横顔〕熊本市出身で、結婚を機に玉名市に居住。子どもは3人で、4月に5人目の孫が生まれた。

 〔市の自慢〕豊かな自然に恵まれ、新幹線の駅を有するなど利便性に優れる。五つの高校と県北唯一の大学を有しており「玉名は程よい田舎で、住むには事欠かない地域」と話す。

(了)

(2022年5月24日iJAMP配信)

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