2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】「地域経済を潤し、町民を守る」=上川元張・鳥取県若桜町長 2022/06/14 08:30

上川元張・鳥取県若桜町長

 鳥取県の東南端に位置し、兵庫県と岡山県の県境に接する若桜町。2022年2月に初当選した上川元張町長(かみかわ・もとはる=58)は「地域経済を潤し、町民の暮らしを守りたい」と抱負を語る。上川町長は鳥取県庁出身。県職員時代に南部町に出向し、企画政策課長として勤務するなど、町の行政にも精通している。

 町職員については「課を超えた横の連携や職員同士の協力など柔軟な対応がしっかりできる」と仕事ぶりを評価。今後は「町民へのスピード感を持った対応に加え、県職員が持つ専門性といった面も町政に吹き込んでいきたい」と意気込む。

 20年の国勢調査で、人口は3000人を割り込んだ。高齢者が町民の半分を占める一方、21年度の出生数は2人となるなど、少子高齢化が深刻さを増す。人口減少対策では、町民所得の向上や雇用創出を通じた移住定住者の呼び込みに意欲を見せる。具体的には、農林業や観光業といった産業振興に取り組み、地域経済を好循環させてUターンやIターンを増やす狙いだ。

 21年度ふるさと納税の寄付金額は約2300万円と、県内市町村の中でも少ない。寄付金額の多い自治体にならい、ふるさと納税サイトの掲載数を増やして高所得層もターゲットにするほか、返礼品の中身も充実させたい考えだ。

 観光面では21年度、氷ノ山スキー場に4万人を超える観光客が訪れた。「約20年ぶりの数字だ。新型コロナウイルスの影響で密を避けるスポーツが人気となり、人々がスキーやスノーボードに再び目を向けた。今後の明るい材料だ」と期待を込める。今後は冬場だけでなく、夏場の登山やキャンプでも多くの人が訪れるような仕掛けも考案していく。

 〔横顔〕1963年8月生まれ。早大法卒。89年に鳥取県庁に入り、議会事務局議事・法務政策課長を最後に退職。22年2月の町長選に出馬し、無投票で初当選した。子供は2人とも県外の大学に進学し、現在は妻との2人暮らし。趣味は家庭菜園で、トマトやキュウリなどを育てている。

 〔町の自慢〕国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された「若桜地区」のほか、若桜号などの観光列車を持つ「若桜鉄道」。ジビエ振興自治体連絡協議会の副会長も務める上川町長。地域で捕れたジビエも自慢だという。

(了)

(2022年6月14日iJAMP配信)

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