2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】子育て世代の感性に合ったまちに=小沢晃広・奈良県川西町長 2022/06/21 08:30

小沢晃広・奈良県川西町長

 奈良盆地のほぼ中央に位置する人口約8300人の奈良県川西町。昨年7月、39歳の若さで初当選を果たした小沢晃広町長(おざわ・あきひろ=40)は「子育て世代・働く世代の感性に合った、より幸せな暮らしを提案・実現することで、持続していけるまちにしたい」と意気込む。

 子育て世代への支援策の一つとして現在予定しているのが、学童保育所の増築。共働き世帯の増加に伴い町内の学童保育所の利用ニーズは高まっている。このため、現在の倍以上の児童を受け入れられる施設を新たに整備する計画を進めており、「共働き世帯にも暮らしやすいまちにしたい」と話す。

 「人が集まるまちづくり」も力を入れるテーマだ。町の玄関口である近鉄橿原線・結崎駅の新駅舎がこのほど完成し、「町民の皆さんと共に駅前広場を活用し、にぎわいの核にしたい」と強調。さらに町内唯一のスーパーについても、町民が使えるコミュニティースペースとして整備する構想を描いており、実現に向けて運営法人と協議を進めているという。

 行政改革については「ただスリム化していくだけでは駄目」との考えを示した上で、「施策をより効果が大きい形にするために、どれだけ工夫して創造性を発揮できるかが大事だ」と主張。スタートアップ企業「アナザーワークス」(東京都渋谷区)と連携し、複数の仕事を掛け持ちする「複業」人材を情報発信や職員採用などの分野で公募した。民間人材が持つ専門性の高さを評価し、「そういうものを行政がしっかり学ぶことで、施策をより満足度が高いものに磨き上げたい」と話す。

 就任時から「小さな町だけど大きな絵を描きましょう」と職員に呼び掛けている。「『小さな町だからできない』と言ってしまうと何もできなくなる。小さな町だから機動性を生かしてどこよりも早くできるかもしれないし、どこよりも自由にできることもある」。他の自治体の手本となるような取り組みにチャレンジする考えだ。

 〔横顔〕川西町出身。早稲田大学第一文学部卒業後、不動産開発会社で約16年間勤務。趣味はまち歩きで、休日に興味を持ったまちを訪れては、まちづくりへのアイデアを膨らませている。

 〔町の自慢〕町がコンパクトで、町に愛着を持っている住民が多いところ。

(了)

(2022年6月21日iJAMP配信)

同一カテゴリー記事