2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】リニア生かし、若者が住みたい街へ=青山節児・岐阜県中津川市長 2022/07/20 08:30

青山節児・岐阜県中津川市長

 木曽山脈などの山々に囲まれ、中山道の宿場町として栄えた岐阜県中津川市。2027年開通予定のリニア中央新幹線「岐阜県駅(仮称)」の建設が進む中、青山節児市長(あおやま・せつじ=71)は「リニア開通を活力としていく。若い人たちに住んでみたいと思ってもらえるような街づくりを目指す」と意気込みを語る。

 人口減少が進み、特に若い世代の流出が課題となっている自治体は少なくない。中津川市もその一つで、「住みたい街づくりを実現するには、仕事や教育、医療福祉の拡充・支援はどれも妥協できない。目的を持って中津川に住んでみたいと思ってもらえる取り組みを進めている」と話す。

 市長就任後、子育て世代や移住・定住に対する支援に力を入れ、今年の宝島社の調査では人口10万人以下の「住みたい田舎、東海エリア」で若者世代・単身者が住みたい街部門1位、子育て世代2位にランクインした。

 それでも市の人口は減少傾向にある。「リニアの新駅が完成するだけでは人口減少は解決できない」としつつ、その波及効果に期待する。同市では、リニア開通に合わせ、「中部総合車両基地」が設けられる予定。新幹線の組み立てや整備が行われるようになり、新たな雇用の場が生まれる。「職業の選択肢が増えるのは間違いない」と語り、部品メーカーなどの誘致にも力を入れる考えを明らかにした。

 観光面での期待も大きい。「リニア新駅が周辺地域のハブ空港的な役割になる」と予測し、駅周辺の整備や幹線道路につながる新たな道路の建設を進めている。一方で、「その効果は中津川市だけで受け切れるものではない」と指摘。「下呂温泉など100キロ圏内の観光地にスムーズに足を運べるようにしていく」と述べ、リニアを最大限に生かした地域全体の活性化に取り組む決意を示した。

 〔横顔〕農協での勤務を経て2012年市長に就任。妻と2人暮らしで、趣味はガーデニング。ピーマンやトマトを育てており、土をいじる心地良さと他のことを忘れられる点が魅力という。

 〔市の自慢〕歴史的建造物の修繕にも使われるヒノキなどの森林を大切にする文化と、街道の宿場町として栄えた商業文化。

(了)

(2022年7月20日iJAMP配信)

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