2022/令和4年
105日 (

インタビュー 【トップインタビュー】子育てしやすいまちに=太田和美・千葉県柏市長 2022/07/28 08:30

太田和美・千葉県柏市長

 東京のベッドタウンとしてだけでなく、商業都市としても発展してきた千葉県柏市。だが、市の人口は2025年をピークに減少に転じることが見込まれる。そうした中、昨年秋に初当選した太田和美市長(おおた・かずみ=42)は「人に優しいまちづくりをしたい。暮らしの場に選んでもらえるよう、子育てしやすいまちを目指して取り組んでいく」と話す。

 子育て支援策として来年度の事業開始を目指すのが「駅前送迎保育ステーション」。駅前で子どもを預かり、保育所や幼稚園に送迎するシステムで、電車通勤する保護者には利便性が高い。太田氏は「社会全体で子育てを支えるという理念。子育て世代が仕事と両立できる環境を整備したい」と説明する。

 テレワークの定着などで、住まいを選ぶ際に都心へのアクセスの良さより、暮らしやすさに重きを置く人が増えたことを踏まえ、太田氏は「柏は地価が安く、自然豊かで、かつ東京に近い」とアピール。多様なライフスタイルに対応し、移住促進につなげたい考えだ。

 JR柏駅西口周辺の再開発や旧そごう柏店跡地の利活用にも注目が集まる。太田氏は「まちは更新期を迎えている。商業都市から次のステージへの変換が必要」と指摘。「商業都市としての取り組みだけで活力を取り戻すことは容易ではない。緑豊かなオープンスペースや子育て環境の充実など、広い視野でのデザインが求められている」。

 就任から8カ月が過ぎた。国の子どもへの臨時特別給付金支給やウクライナ避難民支援で迅速に動いたことを挙げ、太田氏は「決めたことが目の前で動いていくことに、市長としての大きなやりがいを感じる」と語る。

 県内全54市町村のうち、女性首長は4人。うち3人は21年度に誕生した。太田氏は今後も増えていくことに期待する。22年度の市人事では、管理職に女性職員を積極的に登用し、部局長級の女性の割合は4.8%から16%に上がった。太田氏は「人口の半分は女性。いろんなことに女性の視点は必要不可欠。全ての女性が自ら選んだ道を生き生きと生きられる社会にしたい」と話した。

 〔横顔〕千葉県議1期、衆院議員3期などを経て、21年11月に市長就任。リフレッシュは愛犬2匹を連れて市内を回ること。

 〔市の自慢〕都心から一番近い天然湖沼・手賀沼があるなど自然豊か。東京大、千葉大、国立がん研究センター東病院、産業技術総合研究所があり「世界の知が集う。ポテンシャルが高い」と太田氏。サッカーJリーグの柏レイソルやバスケットボール女子WリーグのENEOSなどの本拠地でスポーツも盛ん。

(了)

(2022年7月28日iJAMP配信)

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