2022/令和4年
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自治体便り 五感で感じる源氏物語の世界=講演会で研究成果を公開-実践女子大 2022/07/29 15:23

 源氏物語研究で知られる実践女子大学(東京都日野市)は16日、同大渋谷キャンパス(渋谷区)で研究成果を一般公開する講演会を開いた。平安時代の染色技術や紫式部が描く源氏物語の世界観を同大ゆかりの専門家が解説。十二単の着装実演も行われ、五感を介して源氏物語を味わう新たな楽しみ方を紹介した。

 講演会は、同大が文部科学省の指定を受け、2018年度から3年間取り組んだ源氏物語研究の一端を紹介した。このうち、源氏物語を彩る平安時代の染色技術を解説したのは、同大の牛腸ヒロミ名誉教授。当時の染色技術を奈良・平安時代まで遡り、現代とは違う染料、布地、染色方法を解説した。

 続いて、横井孝・同大名誉教授が源氏物語の世界観を説明。装束やお香、音楽に焦点を当て、現代の日本文化に通じる源氏物語のレガシーを詳述した。

 十二単の着装実演やお香体験も行われ、見て聞いて香りで感じる源氏物語の楽しみ方を来場者に伝授。このうち、着装体験は「紅梅の匂い」と呼ばれる十二単装束を使用。9枚の重ね着で16㎏になる装束を2人がかりでモデルに着装した。かつらを含め20㎏に達する重さに、衣紋道高倉流本部の永井とも子教授は「相当な力で装束を締めることで重さを軽く感じられる」とアドバイスした。

 また、お香体験は源氏物語に登場するお香の「荷葉」を復元。温かみのある香りが来場者を喜ばせた。

(2022年7月29日iJAMP配信)

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