ふるさと写真館 【ふるさと写真館】南九州の食文化で交流会=鹿児島 2022/09/06 10:10

鹿児島、宮崎両県の食文化を考察し、交流する「ガストロノミーの夕べ」が鹿児島県鹿屋市のセレクトショップ「結(ゆい)サンマリノ」で開かれた。「かごしま国際友好大使」に県から任命されている在日サンマリノ共和国大使館のマンリオ・カデロ大使と同大使館特別顧問を務める同店オーナー、藤山邦子さんが主催。藤山さんと親交のある歌手「サンプラザ中野くん」さんや薩摩切り子作家らが両県内外から駆け付け、それぞれの土地が持つ食文化の相互理解に話を弾ませた。
カデロ大使らの前には大隅産カンパチ、えびの産イノシシなど、地元の食材を生かした料理が並び、サンマリノ産ワインが切り子のグラスに注がれた。幕末の大名で薩摩藩11代藩主、島津斉彬が庶民の食べ物だったニンニクのおいしさに感動したというエピソードが紹介され、参加者は食と歴史の奥深さをかみしめていた。
カデロ氏は流ちょうな日本語で「食は言葉のいらない重要なコミュニケーション、仲良くなれる。(南九州の食材は)体にいい。ローカルな食文化の発展を願う」と語った。(了)
(2022年9月6日iJAMP配信)