2022/令和4年
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インタビュー 【トップインタビュー】子育て支援を一丁目一番地に=下道英明・北海道洞爺湖町長 2022/09/14 08:30

下道英明・北海道洞爺湖町長

 北海道南部に位置する洞爺湖町。子育て支援を重点施策の一つに掲げる下道英明町長(しもみち・ひであき=61)は、来年度のこども家庭庁設置などを踏まえ「新しい役所ができるということは、国の施策もそこに軸足を置くと思い、町の施策の一丁目一番地に入れた」と説明。「子育てするなら洞爺湖町」という姿を目指す。

 町では出生数が減少傾向にあるほか、2007年度以降はほぼ毎年、転出が転入を上回っている。「人口は単純計算で毎年140人くらい減少している」といい、45年には現在の半分程度の約4200人になると推計される。

 就任後は早速、町が支給する出産祝い金を倍額の10万円にするなど、制度を拡充。「子育て支援をしている自治体は明らかに、世帯の伸びが少しずつ増えている」として、おむつの無償提供や保育料完全無料化、高校生までの医療費助成にも取り組む構えだ。来年度当初予算では子育て支援の関連予算を増額する方針で、「支援を強化することで、子育て世代を呼び込むきっかけにしたい」と語る。

 役場改革にも取り組む。役場ではこれまで、保育料の請求・還付漏れなど不祥事が相次いで発生した。就任後は議会で町長給与20%カットを提案して可決されたほか、今後は退職金カットも行い、自ら身を切る姿勢を示す。さらに組織改編にも着手する予定で、職員の役割を明確にする。

 〔横顔〕証券会社勤務などを経て、09年に町に戻った。約10年以上にわたり町議を務め、今年4月の町長選で初当選。趣味はマラソンで、東京マラソンにも出場した。タイムは5時間10分26秒だった。普段は洞爺湖畔を走るという。

 〔町の自慢〕洞爺湖有珠山ジオパークや、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」。「歴史と自然景観が素晴らしい」という。

(了)

(2022年9月14日iJAMP配信)

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