2022/令和4年
124日 (

インタビュー 【トップインタビュー】平成生まれの目線で=山本優真・大阪府泉南市長 2022/10/18 08:30

山本優真・大阪府泉南市長

 4月の大阪府泉南市長選で初当選した山本優真市長(やまもと・ゆうま=32)。平成生まれで全国初の市長となった。2016年に泉南市議に初当選し、2期6年経験を積んだが、政治の世界では異例の若さだ。市政運営では「平成生まれの目線だったらどう考えるか」という視点を持つように心掛けている。

 「時代に合わせて組織も変わっていかないと、若い世代に泉南市役所で働きたいと選んでもらいにくくなる」として、23年度からは働き方改革に取り組む考えだ。「フレックスタイム制度の導入や育休を取得しやすくするなど、スピード感を持ってスタートさせたい」と話す。

 一方、市役所で長年働く職員の築き上げてきたものも重視する。「世代間の良いところを取り入れあって、分断のないよう組織がパワーアップするようなサイクルを作れたら」と意気込む。

 新型コロナウイルスや物価高騰対策に加え、子育て支援に力を入れる。妊娠中の健康記録や子どもの予防接種のスケジュール管理ができる母子手帳アプリの導入の他、妊産婦の移動を支援するためのタクシー乗車券を交付した。

 今後は、子ども医療費助成の対象年齢拡大や第2子の保育料無償化を実現させたいという。「子育て世代の市長はまだ多くはない。自分だからこそできる政策だ」と胸を張る。

 課題は街づくりだ。「20年後も持続可能な街づくりをしていかないといけない」と強調する。「人口が減り歳入が少なくなる中で、公共施設を維持していくのはだいぶ無理がある」と指摘。集会所や公民館など老朽化した施設の再配置や複合化を推進する方針だ。市長選で公約に掲げた学校再編については「今年度中には案が決まる」と話す。

 以前から、「若い世代は政治を身近に感じる機会があまりないと感じていた」と語る。大学在学中には先輩から「宗教と政治の話はけんかになるからタブーだ」と教えられたという。

 平成生まれで初の市長として、こうしたタブーの打破にも挑んでいく考えだ。今後の社会の在り方について、「若い人たちの(さまざまな)政治思想や政策的な考え方を許容する社会であるべきだ」と強調。異なる考え方に対して誹謗(ひぼう)中傷するのではなく、「相手の考えを聞いて尊重し合えるような社会の風土づくりが必要だ」と力説する。

 〔市の自慢〕アスレチックやグランピングが楽しめる「泉南ロングパーク」があり、ロケーションが良い。近くの漁港では自分で釣った魚をその場で食べられるのも魅力だ。

(了)

(2022年10月18日iJAMP配信)

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