2023/令和5年
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インタビュー 【トップインタビュー】広域合併で100万人都市=安藤真理子・茨城県土浦市長 2022/12/13 08:30

安藤真理子・茨城県土浦市長

 日本三大花火大会の一つ「土浦全国花火競技大会」の開催地として知られる茨城県土浦市の安藤真理子市長(あんどう・まりこ=62)は、市を含む県南地域の自治体(合計人口約100万人)について「合併を推進し、もっと大きくまとまった方がいい」と語る。県内の行政をけん引する基礎自治体が求められるためで、将来は「県南地域全体で一つになり、100万人都市を目指すべきだ」と訴える。

 土浦市の人口は約14万人。県南地域で最大の人口を抱えるつくば市(約25万人)と隣接しており、両市は一時、合併に向け協議したこともある。つくば市の申し入れで破談となったが、広域で合併すれば「権限が大きくなり、いろんなことが実行に移しやすくなる」とみており、継続的な課題だと捉えている。

 県人口は約284万人で、都道府県別では全国で11番目に多い。ただ、人が住める可住地面積の割合が高く、各地に分散して居住しているため、全国15道府県にある「政令指定都市」(政令で指定された人口50万人以上の都市)が存在しない。安藤氏が広域合併を主張する背景には、こうした事情がある。

 隣接するかすみがうら市の宮嶋謙市長は、将来の合併を視野に土浦市と連携を強化したい意向を示している。安藤氏は「宮嶋市長から今秋、『一緒に何ができるか研究していきましょう』と呼び掛けられた」と明かした上で、「今も観光やサイクリングイベントなどは共同で展開しており、今後もより進めていく」と連携強化に前向きだ。

 奈良時代の元明天皇は713年、全国各地の状況を把握するため、風土記の編さんを命じた。この時、現在の茨城県に当たる常陸国(ひたちのくに)に11カ所あった郡(こおり)の一つが筑波郡(つくはのこおり)で、主に現在の土浦、つくば、かすみがうら各市の一部で構成されていたとされる。広域合併は「古代への回帰」も想起させる。

 土浦市はレンコンの一大生産地で、今年4月には「日本一のれんこん担当」も配置した。市内外を走る路線バスに今年度、市の予算で「日本一」を強調したラッピング広告を出した効果は「確実に上がっている」といい、2023年度も続けたい考え。

 〔横顔〕ヘルパーとして高齢者介護の仕事に従事し、現場の不満を背に政治家を志す。座右の銘は「夢は強く願えば必ずかなう」。長男、長女は独立しており、夫、実母との3人暮らし。

 〔市の自慢〕霞ケ浦や筑波山を臨める自然環境に加え、東京都内まで車や電車で1時間程度で行ける交通の利便性。

(了)

(2022年12月13日iJAMP配信)

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