2023/令和5年
131日 (

インタビュー 【トップインタビュー】国際線再開でウィズコロナの経済発展目指す=塩田康一・鹿児島県知事 2023/01/13 08:30

塩田康一・鹿児島県知事

 鹿児島県では12日、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年3月以来の国際線再開を実現した。大韓航空が運航するソウルや釜山から鹿児島へのチャーター便で、ゴルフや温泉を楽しもうとする旅行客の来訪が期待される。塩田康一知事(しおた・こういち=57)は、ウィズコロナ時代への移行を年頭に「国際クルーズ船や鹿児島空港の国際線の(定期便などを含めた本格的な)早期再開、海外も含めたトップセールスに今後もっと取り組む」と国外からの誘客や産業振興に意欲を見せる。

 一方で、海外への窓口を開く際の課題もある。「国際線の再開に当たっては、(駐機場での業務に当たる)グランドハンドリングや検疫で人手が足りない」と指摘し、「人材の確保、育成が必要になってきている」と強調する。

 また、県の重要課題として、西之表市の馬毛島で進む自衛隊基地建設計画がある。塩田知事は、昨年の12月議会で計画について「理解せざるを得ない」と、容認する意向を表明した。「地元の動向や国の安全保障環境の必要性などを踏まえた」とした上で「環境影響評価(アセスメント)を見極めて判断をした」と説明する。

 今後は連絡会や協議会などを設置する準備を進める方針。「連絡会は国、県、地元の市が必要に応じてそのほかの関係機関と連携するというイメージ」。協議会に関しては「国が県からの要請事項についてどう対応するか確認したり、現時点では想定し得ない課題が生じたりした場合の対策と考えている」と話し、具体的なスケジュールはいずれも未定だという。

 一方、馬毛島に近い種子島の住民の間では、基地建設による経済的な恩恵への期待の声も上がる。「いろんな経済効果は一定程度あるのではないかと思っている」と、地元住民の動向も注視する構えだ。

 〔横顔〕東大卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。20年7月に初当選(1期目)。趣味は焼酎を飲むこと。

 〔県の自慢〕世界自然遺産が二つある唯一の県。日本一の和牛、黒豚、ブリ、お茶、焼酎などおいしいものがたくさん。人情味の厚い土地柄でもある。

(了)

(2023年1月13日iJAMP配信)

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