2023/令和5年
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自治体便り 市内のデザイナーと協業でナッジ・ユニットを結成=東京都狛江市 2023/06/01 16:49

 東京都狛江市は、市内のデザイナーと協業して、駅周辺の交通課題の解決に向けたナッジ・ユニット「おしチャリラボ」を立ち上げた。

 市では、これまで、市の中心部にある狛江駅周辺の自転車と歩行者の混在に伴う歩行者の安全確保が課題となっていたが、駅周辺道路のリニューアル事業にあわせて、ナッジ理論を活用した自転車の押し歩き(おしチャリ)を促進するためのナッジ・ユニット「おしチャリラボ」を形成することにした。

 この「おしチャリラボ」は、交通施策の担当職員と庁内公募で集まった有志職員のほか、市内のデザイナーのネットワーク「KOMAE Designer’s Lab.(コマエ・デザイナーズ・ラボ)」に登録があり、普段は民間企業でサービスデザインの仕事に従事している市内在住のデザイナーにも協力を仰ぎ、交通課題の解決に向けた施策の検討にサービスデザインの手法とナッジ理論を取り入れる。

 また、この検討は、事前に駅周辺エリアで現場観察やインタビュー調査を行ってその結果を分析し、試行・検証を繰り返す「アジャイル型」で進める。

 担当者は、「おしチャリラボは、駅周辺の歩行者の安全確保が検討テーマだが、デザイナーさんにチームに入ってもらうことで、民間の発想によるサービス設計のやり方を市の職員に学んでもらうことも1つのねらいとしている。この経験は、今後の行政サービスの設計にも生かしていけると考えている。」と話している。

(2023年6月1日iJAMP配信)

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