我孫子市とヤマト運輸株式会社は、地域住民の孤立死を無くそうと、協定を締結しました。

　協定では、同社が業務を行うなかで、地域の高齢者等に何らかの異変があった場合は、市に連絡をし、市は適切な支援につなげます。こうした協定は県内初の取り組みです。

　同社は、配達業務を通じ地域住民と顔なじみになることも多く、異変にも気づきやすいことや、「クロネコ見守りサービス」を活用し、「さりげない見守り」を行います。市は、同サービスを市内の地域包括支援センターで住民に紹介するといった協力をするとともに、同社から異変の知らせを受けたときは、速やかに支援等を実施します。

　星野市長は、「市内の高齢化率は3割超で、一人暮らしも多い。この協定は、そういった方たちの孤立死防止に役立つものと考えている」と、今後の取り組みへの期待を述べました。

　ヤマト運輸の流山主管支店の井黒支店長は、「我孫子市の孤立死が無くなるよう、会社として努力したい。」と話しました。

＜クロネコ見守りサービス ハローライト訪問プラン＞
　通知機能を内蔵した専用電球を、見守りたい人の自宅に設置。電球のON/OFFで異常を検知すると、あらかじめ指定した先へ通知するサービス。通知先の依頼に応じて、ヤマト運輸のスタッフが自宅へ訪問。必要に応じて、地域包括支援センター等へ通報を行う。

（２０２３年６月９日ｉＪＡＭＰ配信）