2023/令和5年
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インタビュー 【トップインタビュー】長寿自慢、シークワーサーの里=友寄景善・沖縄県大宜味村長 2023/07/11 08:30

友寄景善・沖縄県大宜味村長

 沖縄本島北部にあり、海、山、川の自然豊かな沖縄県大宜味村。「長寿の村」として有名だが、最近は、かんきつ類シークワーサーの産地としても知られ、県内生産量の60%弱を占める。友寄景善村長(ともよせ・けいぜん=68)は「さまざまな効能も分かってきており、飲料に加え健康食品やサプリメントの開発も進んでいる。海外輸出も図り、魅力ある産業に育てたい」と意気込む。

 村には、伝統工芸「芭蕉(ばしょう)布」の里として知られる喜如嘉(きじょか)地区があるが、大勢の人が集まる観光スポットはない。村長は「どこに行ってもゆったりできる自然が売り物で、村全体が観光地。村に来てのんびり静かに癒やされてほしい」と語る。

 村のもう一つの看板は、沖縄に伝わる森の精霊「ぶながや」。赤髪の子供の姿をしており、いたずら好きとされる。

 豊かな自然の象徴的存在で、村は1998年に「ぶながやの里」を宣言し、イメージキャラクターをつくった。「戦前は沖縄中にいたようだが、戦争と戦後復興の騒音から逃れて、大宜味村に集まっているそうですよ」。友寄村長はにやりと笑った。

 過疎化が進み、人口は約3000人に減ったが、村主導の宅地造成などが奏功し、最近は横ばいに。宿泊できない「素通り観光地」を脱却し、人口増につなげようと、「結(ゆい)の浜」地区に人口ビーチを造成し、ホテル誘致計画も進めている。

 役場勤務から村議を経て、昨年10月に就任。地域性を生かした振興の在り方を模索している。「泡盛の酒蔵や、菓子、陶芸、芭蕉布などの小さな事業所がたくさんあるので、支援していきたい。こうした事業所が元気なことが大宜味村らしさだと思う」と話した。

 〔横顔〕若いころからの趣味は、小舟で波に揺られながらのルアー釣り。数年前からはバナナ栽培を始め、「手前みそだけど、スーパーや店のものよりおいしい」。

 〔村の自慢〕元気なお年寄りたち。100歳以上人口率が全国一だったことも。肉や豆、緑黄色野菜が多く、塩分控えめな食生活や、のんびりとしながらも交流の多い暮らしが長生きの秘訣(ひけつ)といわれる。

(了)

(2023年7月11日iJAMP配信)

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