2023/令和5年
927日 (

インタビュー 【トップインタビュー】市民との相互理解へ「対話重ねる」=田村敏和・石川県白山市長 2023/08/04 08:30

田村敏和・石川県白山市長

 海岸部から山間部まで約2700メートルの標高差があり、市全域が「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されるほど、多様で豊かな自然に恵まれる石川県白山市。前市長死去に伴う今年4月の選挙で初当選した田村敏和市長(たむら・としかず=66)は「市民の思いに気を配り、相互理解という対話を重ねていくことが重要」と市政運営への思いを語る。

 市民の思いをできるだけ早く聞いて対応したいという気持ちから、7月から「白山市ミライ会議」を全28公民館で順次実施している。各地区でざっくばらんに市民と話し、地域の抱えている課題を共有し、解決策を見いだしたい考えだ。

 5月には、「白山手取川」としてユネスコ世界ジオパークに認定された。3度目のチャレンジでの認定ということもあり「今までうまくいかなかったが、市民の皆さんがいろいろな取り組みをしてきた。本当に頑張って良かった」と顔をほころばす。現在は、ジオパークの国内外への発信やイベントなどがスタートしつつある段階だ。「ジオパークを教育や地域経済に活用しながら未来に残すための持続可能な社会をつくっていきたい」と語る。

 市長選に出馬するまでは教育長を務めていた。「経験を生かして、子どもたちの成長過程で市独特の施策を展開して、市の未来に向けた投資をしたい」と意気込む。乳幼児期の子育て環境や児童生徒の教育環境の充実のため、これから具体策を考えていく予定。今も、海岸部の子どもが山間部に行って生活を見たり体験したりする「ジオパーク遠足」など、他の地域を知るためにジオパークを活用した教育をしている。「子どもたちの感性を育てて伸ばしたい」と話す。

 〔横顔〕趣味は家庭菜園とウオーキング。市長になってからは趣味の時間がとれていないと嘆く。教員だったため、顔と名前を覚えるのが得意。

 〔市の自慢〕山間部の白山から海岸部までの自然環境や食、文化の豊かさと住む人の素晴らしさ。

(了)

(2023年8月4日iJAMP配信)

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