沖縄県や那覇市、民間企業などの共同出資による第三セクター「沖縄都市モノレール」（那覇市、渡慶次道俊社長）は開業２０周年を迎えた１０日、モノレール（通称「ゆいレール」）の３両編成車両の運行を開始、那覇空港で記念式典が開かれた。

　ゆいレールは、コロナ禍前の２０１９年度に乗客数が過去最高の約１９７５万人を記録。近年の観光客などの利用増により、混雑が大きな課題となっていた。３両編成車両を朝夕のラッシュの時間帯に運行し、混雑緩和を図る。

　３両車両の定員は２５１人。従来の２両編成から８６人増え、約１．５倍の乗客の輸送が可能となる。２両車両が２１編成あるのに対し、３両車両は現在２編成のみ。今年度中に３両車両を２編成追加する。さらに輸送力の増強を進めていく考えだ。

　記念式典には、玉城デニー知事、菅義偉前首相、岡田直樹沖縄担当相らが出席。玉城知事は、「県民や観光客に快適な公共交通を提供するため、引き続き３両編成車両導入に向けた環境整備を推進する」とあいさつした。（了）

（２０２３年８月１４日ｉＪＡＭＰ配信）