2023/令和5年
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自治体便り 日本語初期支援教室「いっぽ」を開講=静岡県牧之原市教委 2023/08/28 15:57

 静岡県牧之原市教育委員会は、閉校した旧小学校校舎カタショー・ワンラボ内に日本語初期支援教室「いっぽ」を開講した。

 牧之原市では、市内企業に就業するため、海外から家族とともに移住してきた多くの外国籍児童生徒が市内の小中学校に多数在籍している。その中には、日本語の理解が不十分で学校生活において学習面だけでなく、友達とのコミュニケーションをとることも難しい状態の子も多く見られる。

 また、児童生徒の母語が多言語化してきていることやアフターコロナに移行して更に市内小中学校への編入希望の増加が見込まれることなどから、公立学校への編入前の日本語習得への支援が望まれている。

 今回開校した日本語初期支援教室「いっぽ」は、そのような日本語初期支援が必要な児童生徒が対象。

 午前10時から午後3時までを学習の時間とし、ひらがな、カタカナの読み書きと小学校2年生程度の計算ができるようになること、日本語による日常的なコミュニケーションを習得することを目標に、学習期間を最長6カ月として指導する。

 運営は、旧小学校校舎を市から借用し宿泊事業などを運営する株式会社マキノハラボに業務委託しており、ポルトガル語が堪能な者と過去に他市町で日本語初期支援教室の経験がある者が指導に当たっている。

 現在、10人のブラジル籍の児童生徒が学んでいるが、今後、更に利用拡大を図っていく。

(2023年8月28日iJAMP配信)

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