2023/令和5年
126日 (

インタビュー 【トップインタビュー】感動を保証できるまち=黒田成彦・長崎県平戸市長 2023/10/06 08:30

黒田成彦・長崎県平戸市長

 「ひとたび足を踏み入れたら、『こんな世界があるんだ』という感動を必ず味わえることを保証できる」と語るのは、長崎県平戸市の黒田成彦市長(くろだ・なるひこ=63)。大航海時代にポルトガルやオランダなどとのつながりを持つ国際都市として栄えた歴史ある港町で、市内各地に「文化が重層的に存在する」強みを生かした観光振興に努めている。

 「日本100名城」に選ばれた平戸城がそびえ、昔ながらの町家風建築が軒を連ねる「美しい街並み」だけでなく、「豊かな自然においしい食材もある」という平戸。「お寺で座禅を組んだり、武家茶道の体験をしたり、歴史に彩られた拠点を巡ったり、たくさんの体験ができる」ことも売りだ。

 平戸城については「天守閣にデジタルコンテンツを導入し、いろいろな画像と音楽で楽しい展示に変えた」といい、国内の他の城との違いを強くアピール。城泊ができるように「懐柔櫓(かいじゅうやぐら)を新しい近代設備でホテルにした」。櫓群の活用の幅をさらに広げることも検討しており、その一つが「貸しオフィス」で、IT企業に使ってもらうことをイメージしている。

 散らばっている空き家などを活用し、地域一帯をホテルとするイタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ」に関連した取り組みも推進する。地域の人々と観光客をつなげるための知恵を絞っており、「具体的な客室整備やそこを拠点としてどう周遊するかという計画を作ろうという段階だ」と話す。

 大学時代、演劇に打ち込んだという黒田市長。「演劇みたいにまちをつくっていきたい」と目を輝かせる。参加型、体験型のまちづくりの演出家として、市民や観光客が「いつの間にかステージにいて主役をやっていたみたいな、そういうまちでありたい」と念じている。

 〔横顔〕趣味の一つが音楽の演奏で、ギター、ベース、キーボードとこなす。おまけにボーカルも。「夏祭りと敬老会はレギュラー。1人で弾き語りをやる」というエンターテイナーだ。

 〔市の自慢〕「ずっと維持してきた歴史的価値」。平戸城での城泊は「ゆったりとした空間で殿様気分」になれる。ヒラメを中心とした水産物や豊かな自然で育った平戸牛など、食べ物もおいしい。

(了)

(2023年10月6日iJAMP配信)

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